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【ゴルフ初物語】Vol.39 日本で初めて乗用カートのセルフプレーを導入したコースとは?

日本で初めてゴルフカートを導入したゴルフ場は大阪の池田CCだが、その数年後には栃木のコースでゴルファー自らがカートを運転する「乗用カート・セルフプレー」が採用された。

キャディ不在の時代が到来

日本で最初にゴルフカートを導入したのは大阪の池田CC。物珍しさやプレースピードのアップはもちろんだが、最大の目的はキャディの確保だった。当時は全国でゴルフ場の建設ラッシュ。しかし、重たいキャディバッグを何本も担いだり、カートを押してゴルファーに1日中付いて回り、コースを上り下りするキャディの仕事は重労働。主婦のパートといっても、その数は限られており、どこのゴルフ場でもキャディ不足に悩まされていた。その解決策として脚光を浴びたのがゴルフカート。先んじて導入した池田CCでは「うちは道路を完全にアスファルト舗装して、フェアウェイには乗り入れませんので痛みも少ないですし、オートカー採用ということでキャディさんの確保も楽にできます」と、その利点を語り、わずか数年で全国で約20コースがゴルフカートを採用した。

そのさらに一歩先に踏み出したのが栃木の白鷺CC。新コースを増設した折に、プレーヤー自身にオートカーの運転を任せるという試みを実施したと、1971年のゴルフダイジェストに記事が載っていた。料金は2人乗りで1台1R2000円、ひとり当たり1000円と当時のキャディフィーとほぼ同じだが、アップダウンのきついホールなどでは歩かなくて済むので楽だと喜ばれたという。「ゴルフ場の将来を考えてみると、どうしても省力化の方面に進むことになりそうです。労働力の不足ということもありますが、だんだんセルフ方式に向かって行くのではないでしょうか」と、当時の白鷺CC。記事では「やがてはキャディさんという言葉も忘れ去られる時代も来るのかもしれない…… 」と結んでいるが、50年前に現在主流のプレースタイルを予見していた。

1968年に開場した栃木県の白鷺CCだが、その後、経営交代があり日本GCに。1985年から現在の名称、ニューセントラルゴルフ倶楽部になっている

週刊ゴルフダイジェスト2021年6月1日号より