ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、前回に引き続き元プロ野球選手の今浪隆博氏。

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  【ゴルフせんとや生まれけむ】今浪隆博＜前編＞「100切りのかかった最終ホールは得点圏の打席のような緊張感でした」

  ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、元プロ野球選手の今浪隆博氏。 ゴルフを始めたのはプロ野球の世界に入って1年目のオフですから、2007年の冬です。シーズンが終わると納会ゴルフと宴会があり、半強制的に参加しなければならない時代でした。ただ、ボクは1年目にケガをしていました。ケ……

選手時代からゴルフは好きでしたが、上手になりたいと本気で思い始めたのは現役を引退してからです。野球関係以外の方とラウンドに行くようになると、迷惑をかけないようにそれなりのスコアで回りたいと考えるようになったんです。

それと現役時代はドライバーを持ったらとにかく飛ばそうとしていましたが、引退すると一気に飛ばなくなるんですよ。最初はショックを受けましたが、何ラウンドかすると「もう（現役を）やめたんだから飛ばす必要はないんだ」と、飛ばない自分を受け入れるようになりました。そうするとOBを打つ回数が明らかに減りました。そこから70台のスコアが出るようになりました。現在のベストスコアは73です。77が出た次のラウンドで74が出て、74が出た翌週に同じコースで73が出ました。23年8月4日の出来事です。でも、その次のラウンドは91だったんです。これってゴルフあるあるですよね（笑）。

73で回ったときハーフベストの35（1アンダー）が出たので、今の目標はトータルでもアンダーを出すことです。でも、口で言うのは簡単ですが、アンダーが出るイメージが全然湧いていないのが実際のところ。パープレーもまだイメージできないので、まずは72を出したいですね。　

ただ、ボクはスコアに対するこだわりよりも、道具に対するこだわりが強いタイプです。野球もゴルフも道具がとにかく好きで、いろんなギアを調べて、試して、使うのがすごく楽しいですね。その中でもマスダゴルフのウェッジは大のお気に入りです。「スタジオウェッジ M425」の48度、52度、58度を使っているのですが、58度はもう何本目かわからないほど。マスダゴルフは日本ハム時代のコーチの川名（慎一）さんという方に紹介してもらいました。川名さんはプロ野球を引退してからプロゴルファーを目指して研修生をされていた経験があるんです。川名さんが愛用されていたので、自分も使ってみたくなりました。　

ゴルフアパレルにもこだわりがあります。平安高校野球部の一学年先輩に、アーティストとして活躍している強（つよし）さんという方がいらっしゃいまして、その方がデザインした「GOLFうまくなりたい」シリーズのアパレルを着用しています。強さんはシンガーソングライターとして西岡剛選手や浅村栄斗選手の登場曲を書き下ろし、格闘家の皇治さんの入場曲も制作しています。音楽以外の活動も多彩で、オンラインショップで野球やゴルフなどのオリジナルグッズを販売しており、これがすごくいいんですよ。ボクがゴルフ場に着ていくと、「それ、かわいいですね!」「どこで売っているんですか?」と必ず話題になります。

ボクのYouTubeチャンネルから生まれたアパレルブランド「IMANAMI Class」を立ち上げてからは、通常のアパレルに加え、ゴルフウェアのポロシャツを作ったりもしているんですよ。今はおかげさまでYouTubeを多くの方に見ていただけるようになり、充実した日々を過ごしておりますので、ゴルフは月2回ペースで楽しんでいます。

今浪 隆博

いまなみ・たかひろ。1984年生まれ、福岡県出身。2006年大学生・社会人ドラフト7巡目で日本ハムに入団。14年にトレードでヤクルトに移籍。現役引退後はスポーツメンタルコーチとして活動。22年に開設したYouTubeチャンネルが登録者数13.2万人と人気を集めている

週刊ゴルフダイジェスト2025年12月9日号より