【ゴルフせんとや生まれけむ】みかん<前編>「ゴルフが楽しくなると妊娠する流れ!?」
ゴルフせんとや生まれけむ
ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、ものまねタレントのみかん氏。
人生で初めてクラブを握ったのは15年ほど前、仕事で沖縄に行った時のことです。先輩の芸人さんが突然「みかん、行くぞ」と言って私を拉致して(笑)、コースに連れて行ったんですよ。本当は国際通りでお土産を買ってからどこかに遊びに行こうとしていたのに……。でも、先輩だから断れなくて、見よう見まねでとりあえずドライバーと7番アイアン、パターだけ持ってやってみましたけど、ゴルフというよりゲートボールって感じでした(笑)。何も面白くないのですぐに帰りたくなって先輩に「あと何ホールくらいあるんですか?」って聞いたら「全部で18ホールだからあと15ホールだよ」とサラリと言われて。「えっ、そんなにやるの、ウソでしょ?」と、泣きそうになりました。その時はとにかく面白くなかった。ゴルフとの出合いはそんな感じでした。
その後、もう2、3回お付き合いで回っていたところで今の旦那さんと知り合いました。彼がゴルフ大好きな人で、私は依然としてゴルフには興味が湧かなかったんですけど、一緒に練習にもラウンドにも行きました。すると、ちょっとずつですが「ゴルフって楽しいかも」と、思い出してきたんです。でも、そのタイミングで1人目の子どもを妊娠したので、当然ながらゴルフはしばらくお休みすることになりました。
それから9年後。「子どもも大きくなってきたしなあ」と、ゴルフを再開したんです。そうすると少しずつですけど、ゴルフに熱が入るようになってきたんですよね。で、3、4回ラウンドして「いい感じ」と思えてきたところ、何と2人目を妊娠していることがわかったんですよ。ちょっとゴルフが楽しくなってくると妊娠する、そんなおかしな流れが私の中にできてしまいました(笑)。
妊娠後、また2、3年クラブを握らない日々でした。でも、この時には「ゴルフは楽しい」という気持ちが残っていたので、下の子がまだ小さいうちから1カ月に1回くらいはラウンドに出ていたんです。そしたら、もうどんどん楽しくなってきて、「100を切りたい!」という思いも生まれ、どっぷりゴルフにハマって今に至っています。沖縄でのスタートから十数年、ここまでの道のりは平坦ではないですね(笑)。
ゴルフをするようになって人脈も広がっていきました。私は今、ヨネックスのクラブを使っているのですが、それは元バドミントン選手の陣内貴美子さんのおかげなんですよ。陣内さんは現役時、ヨネックスの所属でしたからね。私が100をようやく切れるようになったある時、クラブを新調したいという話を陣内さんにしたら「新橋にヨネックスのフィッティングスタジオがあるから一緒に行こうよ」って言ってくださって。私にピッタリのクラブを選ぶことができたんですよ。
それだけじゃないんです。去年、今年とJLPGAツアー「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」のプロアマに呼んでいただいたのも陣内さんが紹介してくださったから。それが私にとっていかに素晴らしく、かけがえのない時間となったかは、次回たっぷりお話ししますね。

みかん
ものまねタレント。84年、愛媛県今治市生まれ。高校卒業後、20歳で上京。松嶋尚美、土屋アンナ、黒柳徹子などのものまねで人気を博す。芸名は地元の名産品ミカンから。ベストスコア87
週刊ゴルフダイジェスト2025年9月30日号より


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