Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • 週刊GD
  • 【ゴルフせんとや生まれけむ】敦士<前編>「子供の頃、ゴルフは“敵”でした」

【ゴルフせんとや生まれけむ】敦士<前編>「子供の頃、ゴルフは“敵”でした」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、タレントの敦士氏。

僕にとってゴルフは長らく自分とは関係がなくて、それどころかイヤなもの、嫌いなものだったんですよ。というのも子どもの頃、父親が日曜日の夕方にテレビのチャンネルを独占していて、ゴルフ中継をずーっと見ていたから。こっちはアニメが見たかったので、ゴルフは敵でした(笑)。大人になってからも周りにゴルフをやる人がいなかったこともあり、コミュニケーションといえばもっぱら飲むほうでしたね。

そんな僕がゴルフを始めたきっかけは12年前、「サマンサタバサのトーナメントのプロアマに出ませんか?」というお誘いを受けたことです。知っていたのはゴルフボールはちっちゃくて硬いっていうことぐらい(笑)。最初は正直言って「えっ、クラブを握ったこともないのに出ていいの?」と、戸惑ってしまいました。でも、せっかく声をかけていただいたことだし、こんな素敵なきっかけでゴルフを始める人もなかなかいないだろうと思って出場を決意しました。

外苑前のサマンサタバサのゴルフスクールに通うことになったんですが、始めてみるとこれが面白い。子どもの頃、ゴルフは敵だったのに「本気でやろう!」とすぐに思いましたね。そのスクールにはプロアマの前に何回か通わせていただいて、コースにも仕事関係の先輩に連れていってもらいました。初めてのコースは鴻巣CCでした。スコアは忘れもしません、173。ボールを2ダースくらいなくして「ゴルフってお金がかかるんだなあ」と思いました。そりゃあそうですよ、それだけなくせばボール代がすごかったですから(笑)。

プロアマの前にはもう1回ラウンドしました。どこだったかは覚えていないんですけど、スコアは150でした。一気に20以上も減ったので「少し練習すればこんなに縮まるんだ!」と思いまして。「この調子でいけば100の壁もすぐに越えられそうだ」と軽く考えてしまったんです。しかし、今となってはそれがとんでもない大間違いだったとわかるんですが……。

プロアマに出た後、ゴルフがどんどん面白くなって、リーズナブルなゴルフ場を探しては週に2、3回は行くようになりました。それでも「98で回れた!」と喜んでいたら次は110叩いたり、その次はまた97が出たり……というように行ったり来たりが続いて、コンスタントに100が切れるようになるには1年以上かかりました。

「100の壁なんてチョロい」と思った自分が恥ずかしいです(笑)。ゴルフって本当に奥が深い。もちろん今でもそう思いながら、日々試行錯誤のラウンドが続いています。

ちなみにベストスコアは5年ほど前にヌーヴェルGC(千葉県)で出したアウト40・イン45の85。皆さんそうだと思いますが、ベストスコアが出る時ってドライバーもアイアンもパットも全てがかみ合って、トントン拍子というか自分でも信じられないくらいにうまくいくんですよね。この時の僕もまさにそんな感じで楽しかったですねえ。あの感覚を何とかもう一度味わってみたいと思い、日々練習に励んでいます。

>>後編につづく

あつし

1976年2月22日生まれ。岐阜県養老町出身。大学在学中に名古屋でモデルとして活動。大学卒業後は上京し人気バラエティ「めちゃ×2イケてるッ!」のレギュラーなどタレント、俳優としても活躍。剣道は2段の腕前。ベストスコア85

週刊ゴルフダイジェスト2025年9月16日号より