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「マツヤマに勇気をもらった」L・コーがトーナメントレコードで3年ぶりの勝利

先日ハワイで行われた米女子ツアーのロッテ選手権でリディア・コーが通算28アンダーのトーナメントレコードで優勝した。2018年以来の3年ぶりV。強いコーが帰ってきた。

ロッテ選手権予選ラウンドの主役は笹生優花だった。「風のなかのプレーは苦手」といいながら2日連続「64」をマークし、リディア・コーを2打リードしてトップに立った。3日目、コーと同組が決まると「尊敬している選手。とても楽しみ」と笹生は瞳を輝かせた。

世界最年少の14歳でプロの試合に勝ち、17歳で男女を通じ最年少の世界ナンバー1に輝いた元祖天才少女・コーを笹生が知らないわけがない。だが、笹生はまさかコーが自分のことを知っているとは思わなかった。

実はこの2人、数年前の全米女子オープンで一緒に練習ラウンドを行っていた。3日目の途中「一緒に練ランしたよね?」とコーにいわれた笹生は「えー、それを覚えてくれていたんですか?」と驚きながら感激した。

しかも、コーは笹生のスウィングが「ローリー・マキロイにそっくりだと評判」であることも知っていた。「序盤つまずいたけれど、後半盛り返していいゴルフをしていた。スウィングは本当にマキロイね」と笹生を褒めた。

結果はコーに9打差の6位タイだったが「彼女(コー)と回って一番勉強になったのは、どんな状況でも常に一定のテンポを保っていたこと。見習いたい」。その経験は近い将来、実戦に生かされるはずだ。

「ここ3年勝てそうで勝てないことが続き、もう優勝できないのでは? と眠れない夜を過ごしたこともあります。でも(ジョーダン)スピースやヒデキ・マツヤマが久々に優勝して勇気をもらいました。そのトレンドに乗っかっちゃった(笑)」
 
これで通算16勝。今年は2位にも2回入っており、まだまだ優勝がありそうだ。

まだ24歳。勝ち星をどこまで伸ばすか?(写真は2017年TOTOジャパンクラシック。PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2021年5月11・18日合併号より