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【ゴルフはつづくよどこまでも】Vol.216「自分のゴルフを貫く」

KEYWORD 奥田靖己

高松志門の一番弟子として、感性を重んじるゴルフで長く活躍を続ける奥田靖己。今週もゴルフの奥深い世界へと足を踏み入れていく。

PHOTO/Tadashi Anezaki

>>前回のお話はこちら

全米オープンと全英オープンが、LIVゴルフ所属選手を対象とした出場資格を設けたことを発表しましたが、今後もさらになにか歩み寄ることがあるんでしょうか。

そのLIVゴルフといえば、音楽がジャンジャン鳴っているなかで、全員がスタートしていくスタイルが知られとりますが、同じことが他のツアーでもできるんかというと、どうなんでしょう。

ひとつ言えることは、あれはわかってやっている話だからできるいうことです。音が多少大きかろうが、一定のリズムで鳴らしているぶんには慣れもあるから大丈夫なんです。これがいくら小さな音やいうても、シーンとしているときにコンビニの袋をガサガサってやられたら「なに?」と思うわね。


選手が打つんはわずか何秒かの間ですから、一応、マナーとしてなるべく音は立てんと見ていただきたいし、スマホも静かにさせといてください、いうことなんです。

そういえば優勝争いをしているときは水を打ったようにシーンとなるやないですか。あれはレギュラーでもシニアでも同じです。でも優勝争いから外れているところでなんぼ頑張ったって一緒なんやから。それをもう順位もなにも関係ないところでパターの粘り合いされてもね、そら見てられへんいうこともあります。

ただそうは言っても、やっぱりツアー競技ですから、成績が出ないとプロは食っていけんわけで、その意味では成績至上主義であることは間違いないです。かくいう僕もそうやったですから。

歩測はするな、ルーティンはなるべく省け、素振りは一回、こういう流儀でやっておっても、やっぱり背に腹は変えられへんから、アプローチも自信なかったらパターでいくし、怖いと思ったらそれもしょうがない。

でもそれやったらダメやなと、今は思います。自分のゴルフを貫いていないいうことです。成績のことを一番に考えているから、自信がないからとパターを持つわけで、これでは順位関係ないところでパターの粘り合いをしているんをとやかく言えません。

成績も大事やけど、それより自分はゴルフと向き合うんだというところでやりたい。改めてそれは強く感じます。

「成績も大事。でも、今は自分のゴルフと向き合いたいと思っております」

奥田靖己

おくだせいき。1960年、大阪生まれ。93年日本オープンなど6勝。シニアで2勝。ゴルフの侘び寂び、温故知新を追求する

週刊ゴルフダイジェスト2025年3月11日号より