【名手の名言】ハービー・ペニック「進歩は一気にやってくる」
レジェンドと呼ばれるゴルフの名手たちは、その言葉にも重みがある。ゴルフに限らず、仕事や人生におけるヒントが詰まった「名手の名言」。今回は、“ゴルフを教えるプロ”の先駆けともいえる名伯楽、ハービー・ペニックの言葉を2つご紹介!
アベレージゴルファーが
進歩するときは
1ストロークずつ
良くなるのではない。
進歩は一気にやってくるものだ
ハービー・ペニック
ハービー・ペニックは、自身が栄光ある実績を持ったプレーヤーではなかった。だからこそ、アベレージゴルファーの気持ちが理解できるし、彼らに“希望”を与える術も知っているわけだ。
表題の言葉はまさにアベレージゴルファーに希望を持たせるそれではないか。
ゴルフは一足飛びに上手くなる競技ではないといわれる。一歩一歩、地道に努力を続けていかなければならない。ところがペニックは「そんな努力を続けていれば、あるとき、神様が階段を一階分くらい持ちあげてくれるんだよ」と。
地道な努力がムチなら、この言葉はアメともいえる。 ベン・クレンショーやトム・カイトのような、メジャーに勝つような天才を育てただけでなく、アベレージゴルファーの気持ちに寄り添えたところにペニックの偉大さがあるのだ。
シーズンド・シチズンは
若い頃よりもっと
ゴルフを楽しめるものだ
ハービー・ペニック
ペニックがいうシーズンド・シチズンというのは、シニアゴルファーのこと。
いうまでもなく、ゴルフは一生続けることができるスポーツ。深く付き合えば付き合うほど、仲間との交遊や広大な芝の上を闊歩する喜び、そしてゴルフ自体の奥深い魅力を学べるようになる。
それは挑戦しつづけても征服できないゲーム。だからこそシニアゴルファーにうってつけのスポーツといえるわけである。
そのためには……とペニックは続けて「健康な体を維持する努力だけは怠ってはいけない」と忠告するのだ。
具体的には、「コースを歩けるのなら歩きなさい、カートに乗るのはやめなさい。足腰が強ければ、視力、筋力、柔軟性の衰えは用具の進化の助けを借りて、パワフルなスウィングを若いときと同様にできるのです」という。
健康第一。ゴルフに限ったことではないが、健康を維持することさえできれば、ゴルフは年を追うごとに楽しくなるというわけだ。
■ハービー・ペニック(1905-95)
バイロン・ネルソンらとツアープロとして活躍したあと、全米初のティーチングプロとなる。テキサス大学のゴルフ部コーチを長く務め、同校を全米屈指の強豪校に。トム・カイト、ベン・クレンショーらを育て、男女多くのツアープロにも多大な影響を与えた。
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