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【名手の名言】ハービー・ペニック「誰にでも合う理想的なグリップなど存在しない」

レジェンドと呼ばれるゴルフの名手たちは、その言葉にも重みがある。ゴルフに限らず、仕事や人生におけるヒントが詰まった「名手の名言」。今回は、“ゴルフを教える”プロの先駆けともいえる名伯楽、ハービー・ペニックの言葉を2つご紹介!


誰にでも合う理想的な
グリップなど存在しない。
なぜなら世界の名手に
ひとつとして同じ形はないからだ

ハービー・ペニック


ゴルフのスウィングでは「グリップが大事」とよく言われるが、ひとくちにグリップといっても、さまざまな種類がある。握る際のそれぞれの手の向き(ストロング/ウィーク)、握る部分(パーム/フィンガー)、左右の手の重ね合わせ方(オーバーラッピング/インターロッキング/ベースボール)、握る強さなど、無数の組み合わせが可能だからだ。

オーソドックスなグリップというものは存在するが、トッププロであっても、打ちたい球筋やプレースタイル、骨格、柔軟性などによって最適なグリップは異なる。

トム・カイトやベン・クレンショーなど数多くの名選手を育て上げたティーチングプロの先駆け、ハービー・ペニックは、決してひとつのグリップを押し付けようとはせず、個々の適性を生かすグリップを瞬時に見極め、アドバイスを送り、結果へと導いていった。

「誰にでも合う理想的なグリップは存在しない」と語るペニックだが、どんなグリップでも共通して大事なポイントを2つ挙げている。

ひとつは「左手の親指をクラブの真上に真っすぐ置かず、ほんの少し右にオフセットさせる」こと。これはバイロン・ネルソンから教わったといい、親指をこの位置に置くことで、「トップで下側からクラブを支えつつ、ヘッドの角度を感じながらクラブをコントロールしやすい」のだという。

もうひとつは、「両手が絡み合って溶け合うように一体になる」こと。

この2つを満たし、かつ自分にとって心地よく感じるグリップを見つけたら、それが自分に合ったグリップなのだとペニックは著書の中で語っている(『ハービー・ペニックのゴルフレッスン』(訳・迫田耕、ゴルフダイジェスト社より要約)。

グリップが決まらないと悩んでいる人はぜひ参考にしてもらいたい。


パットの上手な人は
デリカシーというものを持っている。
デリカシーの反対は無神経だが
これは犯罪だ

ハービー・ペニック


大学のコーチにして、これほど数々の伝説を残した人もいまい。

死の1週間前、ベッドの上で愛弟子のベン・クレンショーにアドバイスを与え、次の週にその愛弟子はマスターズに勝った。最終日18番、勝利が決まった瞬間、クレンショーはパターを掲げ、師を偲んで号泣した。

ペニックの諭す言葉は技術的枝葉などではなく、精神的なゴルフの魂がその人の胸に沁みこむそれだったという。

また、パット=パターがスコアメークの要諦だ、というのが持論だった。

この言葉の伝でいうなら、グリーン上で人のパットラインをズカズカと踏むやつ、人のライン上に平気で立つ無神経なゴルファーは、いつまでたってもパット巧者にはなれないだろう。

■ハービー・ペニック(1905-95)

バイロン・ネルソンらとツアープロとして活躍したあと、全米初のティーチングプロとなる。テキサス大学のゴルフ部コーチを長く務め、同校を全米屈指の強豪校に。トム・カイト、ベン・クレンショーらを育て、男女多くのツアープロにも多大な影響を与えた。

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