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50歳のアニカがレギュラーツアーで予選通過! でも今後のツアーへの参加は「ノー」

米女子ツアーのゲインブリッジLPGAに、08年に引退したアニカ・ソレンスタムが参戦。50歳になった殿堂入りプレーヤーの挑戦の結果は?

「自分が決勝ラウンドに残るとは思っていなかった」というアニカは、土曜日(3日目)に長女アヴァさんをバレーボールの練習に連れていく約束をしていた。ところが2日目に71をマークし、滑り込みで予選突破。うれしい誤算で娘との約束を果たせなくなった。

しかし決勝ではホームコースのレイクノナG&CCで79-76と大きく崩れ、結局最下位。優勝したネリー・コルダとは29打差の74位に終わった。

「この舞台で予選を突破できて、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。思うようなプレーではなかったし、うまくいかないことばかりだったけれど、最後まで諦めなかった。レギュラーツアーで4日間戦えたことで目的は達成されました」と笑顔。8月に行われる全米女子シニアオープンの予行練習ではないかというウワサもあるが、現状では出場を明言していない。

アニカには4日間戦えたこと以外にも収穫があった。試合が行われている間、多くの選手が入れ替わり立ち替わり「今度一緒にゴルフをしてほしい」と“おねだり”してきたというのだ。彼女と同じフロリダ州オーランド周辺に住む選手は多く、アニカが今後なにかの試合に出るために調整したい場合“スパーリングパートーナー”にはこと欠かないだろう。

しかし「またレギュラーツアーに挑戦したいか?」という問いにアニカはきっぱり「ノー」と答えた。

「心の片隅でまだ現役でやれるんじゃないかという気持ちがありました。でも実際プレーしてみて、もう私の時代ではないということを痛感しました。いまのレベルでは足りないことだらけ。肉体的に可能だとしても、モチベーションを上げるのは難しい」

とはいえ、50歳で予選突破。ツアー72勝はダテじゃない。

レジェンドの貫禄はいまだ健在!(写真は2005年全米女子オープン。PHOTO/Hiroyuki Okazawa)

週刊ゴルフダイジェスト2021年3月23日号より