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あなたのホームコースにも採用されているかも? コース設計の基本のキ「レダン」ってどんなレイアウト? 【明日使えるゴルフ用語】

普段当たり前のように使っているゴルフ用語だが、その成り立ちや意味を問われたときに、正しく返せるだろうか? ここではラウンド中の会話やゴルフ仲間とのやりとりで使える、ゴルフ用語にまつわるうんちくを紹介する。

あまりに有名なオーガスタの12番は「逆レダン」(PHOTO/Blue Sky Photos)


レダン【Redan】


「レダン」(Redan)と呼ばれる、ホールレイアウトの様式がある。ごくごく簡単に言うと、主にパー3で、細長のグリーンがティーイングエリアに対して斜めに配置されているホールのこと。

厳密には、グリーンの左サイドのほうが、右サイドよりも遠くなるようにレイアウトされていて、グリーンの左手前がバンカーなどでガードされているのが特徴。

「レダン」スタイルの元祖といえるのが、スコットランドにあるノースベリックGC・西コースの15番ホール。「世界で最もコピーされているホール」として名高いこのパー3は、グリーンは右手前から左奥に向かって傾斜がつけられており、左手前と右サイドにもバンカーが配されている。

ピンをデッドに狙うのが非常に困難なこの形状は、コース設計の基本的なスタイルのひとつとして、世界中の多くのコースで模倣されてきた。

現在最も有名な「レダン」といえば、マスターズトーナメントの開催地として有名なオーガスタナショナルGCの12番。2020年にはあのタイガー・ウッズが3度池に落として「10」を叩くなど、数多くのドラマを演出してきた難ホール。

オーガスタの12番は、本家レダンとは逆に、グリーンの左サイドが近く、右サイドが遠い「逆レダン」(Reverse Redan)と呼ばれる様式。右手前と左奥にハザードが配され、薄いスライスは右のハザードに、引っかけた強い球は左奥のハザードにつかまるという、見た目からしてプレッシャーのかかるレイアウトとなっている。

あなたのよく行くコースにも、もしかしたら「レダン」が採用されているかも? 次にラウンドするときは意識してみると面白いだろう。