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「グロス」「ネット」「ベスグロ」…これっていったい何のこと?【明日使えるゴルフ用語】

普段当たり前のように使っているゴルフ用語だが、その成り立ちや意味を問われたときに、正しく返せるだろうか? ここではラウンド中の会話やゴルフ仲間とのやりとりで使える、ゴルフ用語にまつわるうんちくを紹介する。


グロス/ネット


初めてゴルフコンペに参加すると、表彰式で司会者の口から何やら耳慣れない言葉。

「第10位――アウト50、イン45、グロス95、ネット77.0……●●さんです!」

グロス? ネット? いったい何の数字なの??

「グロス」(gross)とは、その日のラウンドで記録したトータルスコアのこと。実際に打った打数に、池やOBなどの罰打を加えた合計ストロークを指す(「gross」は「総計」といった意味)。

でも、それならわざわざ「グロス」という言い方をしなくても、「スコア」でいいじゃん、と思ってしまうが、ハンディ制の競技におけるスコアには、「グロス」のほかに「ネット」(net)というものがある。

ネットは、グロスのスコアからハンディキャップの数値を引いて算出されたスコアのこと。「net」には「正味」という意味があり、グロスからハンディを差し引いた、順位付けに関わる正味のスコアという意味合いだ。

冒頭の「グロス95、ネット77.0」でいえば、スコアを集計した結果18.0のハンディキャップが付くことになり、合計スコアは95だったがハンディを加味したネットスコアは77.0。ハンディ制のコンペでは、このネットスコアによって順位が競われる。

誇り高き「ベスグロ」賞

コンペによっては、真の実力者も表彰するため、「ベスグロ」という賞が設けられていることもある。これは「ベストグロス」の略で、グロススコアが最も良かった人のこと。

新ペリアと呼ばれる一般的なハンディ戦の場合、最もグロスが良かった人が必ずしも優勝するとは限らず、頑張ったのに賞品が何ももらえない、というケースさえある。それを防ぐべく、ベスグロという賞が設けられるのだが、なかにはベスグロで、かつハンディ戦でも優勝してしまうケースも。そうした場合を「ベスグロ優勝」と呼び、当人は誇らしいことこの上ないが、周囲からは時に冷めた目で見られることも。グロスは良くなかったけどハンディがたくさんついてネットで優勝してしまった、というパターンのほうが、コンペは盛り上がる感がある。

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