Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • 週刊GD
  • 【ゴルフせんとや生まれけむ】森山栄治<後編>「スタートホールは舞台より緊張します」

【ゴルフせんとや生まれけむ】森山栄治<後編>「スタートホールは舞台より緊張します」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、前回に引き続き、 俳優の森山栄治氏。

前編はこちら

僕のスコア変遷をお話しすると110を切って100までの間がずっと長くて、ベストスコアは96ですが、今は元に戻っちゃって110前後を行ったり来たりしています。ベストスコアが出た頃は立て続けに90台をマークして、このままどんどんうまくなるのかと思ったのもつかの間でしたね(笑)。

僕の一番の課題はグリーン周りです。PWとSWでしのいでいた時期もあるのですが、100を切った頃に52度と58度を手に入れました。ところが、そこからグリーン周りがうまくいかなくなってしまいました。ここはラフだから58度かなとか、ここは52度で転がしてとかクラブ選択の幅が広がると余計なことをいろいろ考えてしまって、逆にグリーンを行ったり来たりしたり、ダフったりのミスがやたらに出るようになってしまったんです。そんなわけで、初心に帰って52度と58度を使うのはやめようかなと、最近はそんなことさえ考えています(笑)。


もう一つ、ドライバーの精度を高めることも大きな課題です。以前は果てしなく曲がってOBを連発していたのですが、最近はちょっとずつながら真っすぐ飛ぶようになってきたかなという感じですね。ただ、ドライバーはスウィングのクセが一番出やすいということを聞いて、常に変化させるようにしています。右ひじを体にしっかりくっつけて打つとフォームがこじんまり小さくなってしまうから、次は違う打ち方を試してみるとか、YouTubeを参考にして研究している最中です。

それにしてもYouTubeって何でもありですよね。わからないことがあると「58度の打ち方」とか「スライスの直し方」とか検索すると、すぐに答えとなる動画がいくつも出てきます。お前は辞書かって突っ込みながら、お世話になっています。もちろん、雑誌も読みますよ(笑)。

ところで、読者の皆さんにぜひともお聞きしたいことがあります。朝のスタートホールで後続のプレーヤーに見られることが多いですよね。あれって気になりません? 自分が意識しているほど周りは見ていないよという人もいますが、僕はあれがホントに苦手で、シーンとしているなかで打つ緊張感といったら言葉にできないくらい。舞台とかで、たくさんのお客さんの前で演技をするときにももちろん緊張はしますが、それとは緊張の質が全く違います。舞台の時はさんざん練習をして、さあ、どうだ、見てくれという自信があります。でも、ゴルフの場合は自分のスウィングやプレーに自信がない(笑)。だからかな、10人もいないくらいの“ギャラリー”なのに緊張するんでしょうね。

最後に今後のゴルフの夢を語っておきましょう。今はまだ関東エリアのゴルフ場しか回ったことがないので、地元の長崎はもちろん、沖縄や北海道、さらには海外などいろいろなところのさまざまなコースを回ってみたいですね。

それとエンジョイゴルフという言葉をよく聞きますけど、今の僕はエンジョイの余裕がないので、まずは腕前が必要ですね。そしたら次は宿泊して、温泉も一緒に楽しんだりして。いやあ、楽しそうですね。

森山栄治

もりやまえいじ。俳優。1976年、長崎県生まれ。2001年に男性4人組演劇ユニット「*pnish*(パニッシュ)」を結成。素朴な公務員からハードなガテン系まで幅広く演じ切る実力派。ベストスコア96

週刊ゴルフダイジェスト2023年6月20日号より