【只今コージ中!】Vol.108 アルデンテな味付けでなりきり“イタリアン”オヤジのモテゴルフカー! マセラティ「グレカーレ」
ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第108回はマセラティ「グレカーレ」の実力をチェック!
PHOTO/Takanori Miki THANKS/加茂GC
世の中オシャレかつ快適に生きるために大切なのは……、どこかで聞いたようなフレーズですが、お金じゃなくてセンスではないでしょうか。「お金」は「性能」に置き換えてもよいかしれませんが。
小沢イチ推しの「モテゴルフカー」であり「モテSUV」が新型マセラティ・グレカーレ! ゴルフ場でよく見るプレミアムSUVといえば泣く子も黙るポルシェ・カイエンやBMW Xシリーズなどドイツ車ですが、そこに今オシャレなイタリア勢が攻勢をかけているのです。
そもそもスーパーカーブランドでもあったマセラティがSUV市場に初参戦したのは2016年上陸のレヴァンテから。非常にセクシー&ゴージャスなSUVですが、日本では正直デカすぎました。
そこで程よいサイズで昨年から今年にかけて本格上陸中なのがグレカーレ。骨格は同じステランティス・アライアンスのアルファロメオ・ステルヴィオと共通ですが、エンジンはもちろん味付けが違い、他にないアルデンテなイタリアン風味を出しているから凄い。
サイズは今回乗ったグレカーレGTが全長4845×全幅1950mmと少し幅デカめ。しかしその分、艶めかしくて存在感あるイタリアンオーラを出しており、長いノーズに噛みつくような縦スリットグリルが大胆です。ドイツ系が重厚な戦車のようなムードなのに対し、グレカーレはセクシーな猛獣のようなオーラ。
特に圧巻はリッチでイタリアンなインテリア。ドアを開け座ってみると、ホワイト系の本革シートや木目パネルがカラダを包み、ちょっとした高級サロンのよう。デジタル性能もイマドキでメーターは大型の12.3インチでセンターは12.3インチと8.8インチの上下コンビディスプレイ。イタリアンな職人芸とモダンテクノロジーが見事に融合、オシャレムードを醸し出します。
さらに驚くのは走り味でパワートレインは2リットルガソリン48Vマイルドハイブリッド付き。300ps&450Nmとパワフルなのはもちろん、走り出すと多気筒エンジン顔負けの重厚サウンドとトルク感。イタリアンスーパーカーブランドならではの味付けがしっかりなされているのです。ラゲッジは535リットルと十分ですが、横幅狭めでバッグ収納は2本。これでイタリアンなモテオヤジゴルファーがまた一人誕生しちゃうのかも? なのです。
(左)ラゲッジ容量は535リットルと必要十分だが、横幅の関係でキャディバッグの積載は2本。しかし大人の女性とのゴルフデートには全く問題ありません!/(右上)リッチでイタリアンなインテリア。12.3インチのメーターと、12.3インチと8.8インチのコンビディスプレイはイマドキ/(右下)艶めかしくて存在感あるイタリアンオーラを醸し出す
マセラティ
グレカーレ GT
全長×全幅×全高/4845×1950×1670mm
メーカー希望小売価格/1304万円~
週刊ゴルフダイジェスト2023年6月20日号より