【只今コージ中!】Vol.105 待望のイタリアン初コンパクトSUV! 新型アルファロメオ「トナーレ」はゴルフ性能もぶっ飛んでる!
ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第105回はアルファロメオ「トナーレ」の実力をチェック!
PHOTO/Hirohiko Mochizuki MODEL/Mirai Takeuchi(GOLULU) THANKS/カメリアヒルズCC
時代は常に挑戦するもの。今回もクルマ界で待望のビッグジャンプが! そう、新型アルファロメオ・トナーレです。車名はイタリア語で「音色」を意味し、非常にエレガントなクルマなのですが、ゴルフドライブ用としてはまだまだ未知数。
なぜならイタリアの高級ブランド、アルファロメオは日本ではスポーツカーやドアセダンのイメージが強く、かつてのスパイダーやスポーツセダンが大人気。最新トレンドたる背高ノッポのSUVは、5年前にラージ系のステルヴィオが出ましたが価格700万円超えと高嶺の花。その点全長4.5mで手頃なトナーレはまさにニッポン最適サイズ。
価格は500万円台からと安くないですが、競合のドイツプレミアムと同等ですし、まさに色気と使い勝手を併せ持つ待望のラテン系コンパクトSUVなのです。
最大のキモはアルファロメオらしいセクシーデザイン。サイズはトヨタのカローラクロスと同等で厳密には全長が3cm長い程度。中身はFFプラットフォームなのでフォルムは多少ずんぐりむっくりしてますが、アルファロメオならではの盾形グリルや3連LEDヘッドライトが鮮烈。特に今回試乗した導入記念モデルのエディツィオーネ スペチアーレは20インチホイール標準装備でカッコいい。
インテリアを見ると、メーターは兄貴分のステルヴィオでさえ導入してない12.3インチフル液晶で、センターディスプレイもスマホ対応のマイアルファコネクトを備えた10.25インチ。車載通信モジュールを搭載し、オンライン検索で施設情報や天気予報、ガソリン価格や駐車場空き情報まで入手できます。安全装備もイマドキのマトリクスヘッドライトや追従オートクルーズを標準装備。
走りもアルファロメオらしくキビキビした味わいが自慢で、ステアリングはクイックですし、パワートレインは160馬力の1.5リットルガソリンターボ+48Vマイルドハイブリッドで出足からパワフル。今後、電動モデルのPHEVやバッテリーEV仕様も追加予定あり。
肝心のゴルフ性能ですが、ラゲッジ容量500Lと十分。しかし欧州車の常で横幅が狭く、ゴルフバッグはドライバーを抜いて2本。さわやかな色気とスポーティな走りがゴルフデートを盛り上げてくれるはず。イタリア好きが待ち焦がれたカッコ良くて使えるSUVなのです。
(左)ラゲッジ容量は広いが、横幅が足りないので、ドライバーを入れたままではキャディバッグの積載は難しい。ドライバーを抜いて積もう/(右上)上質インテリアで、乗車したスペチアーレは白ステッチ入りのブラックレザーシート標準でハイテク機能も充実/(右下)スポーティさと色気がミックスされたフォルムはイタリア車ならでは
アルファロメオ
トナーレ エディツィオーネ スペチアーレ
全長×全幅×全高/4530×1835×1600mm
メーカー希望小売価格/578万円~
週刊ゴルフダイジェスト2023年5月2日号より