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【ゴルフせんとや生まれけむ】山川豊<後編>「プロアマで片山晋呉さんに…」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、 演歌歌手の山川豊

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最近は新型コロナの影響もあってずいぶん減ってしまいましたが、以前はよくプロアマにも出ていたんですよ。いろいろなプロゴルファーや企業の方などと知り合ういいチャンスでもあるので、お誘いを受ければ実力は自他ともに認める今イチの僕ですが(笑)、スケジュールをやりくりして出場していましたね。

だいぶ昔の話ですが、あるプロアマで片山晋呉プロと回ったことがありました。僕は申し訳ないことに彼のことを知らなくて、まだ新人のプロだと思っていたんです。それで「頑張りなさいよ。努力すればたくさん賞金がもらえるようになるんだから」って言ってしまったんですよ。後で聞いたら、賞金王を狙おうかというくらいの超実力派プロゴルファーだというじゃないですか。「なんてことを言ってしまったんだ」と大後悔(笑)。でも、そんな僕の失礼な一言にも笑顔で「はい、頑張ります!」と答えてくれた片山プロはいい人でしたね。もちろんそれからは彼の大ファンになりました。


プロアマでは女子プロと回ることも多いのですが、最近の女子プロはみんなかわいいですよねえ。モデルさんかと思うような子が次から次に出てきて、しかも、上手くて強い。テレビでトーナメントを見るのも楽しいですよ。僕のイチ押しは何といっても稲見萌寧ちゃん! デビューした時からずっと応援しているので、彼女が東京オリンピックで銀メダルを獲った時は感動したし、自分のことのように嬉しかったですね。

プロアマといえば、初めて僕と回るという人も多いのですが、その時必ずといっていいほど聞かれるのが「お兄さん(鳥羽一郎)もゴルフをやられるんですか?」ということです。「ええ、やりますよ。結構いいスコアで回ってきます」と答えると、ほとんどの方が「意外ー」という顔をするんですね。確かに兄貴は「兄弟船」とか歌っていて「海の男」のイメージが強い人なので、ゴルフは似合わないと思われているのかもしれませんね(笑)。でも、OBを打っても顔色一つ変えず、座布団ぐらいの大きさのターフを飛ばしちゃうくらいの勢いがあるゴルフをします。そういう意味では海の男にふさわしい豪快なゴルファーですね。最近は山川家と鳥羽家でそれぞれの家族と回ることも多いですが、兄貴もスコアは気にせずゴルフをとことん楽しもうというタイプ。一緒に回っていても気を使わなくてもいいので楽しいですよ。

さて、今までいろいろなゴルフ場を回ってきた僕ですが、全国にはまだまだやったことのないたくさんのゴルフ場があります。いくつになっても元気に、お世話になった方と一緒に一つでも多くのゴルフ場で楽しくプレーをしたいというのがこれからの僕の一番の願いですね。それと最近、ちょっと考え方が変わってきて、スコアは気にしないとは言いながらも、それでもやっぱりコンスタントに100を切れるようにはなりたいなと思い始めてきたんです。これだけ長い間ゴルフをやってきましたから、そのぐらいのスコアにならないと格好がつかないじゃないですか。ちょっと頑張ってみますよ。

山川豊

1958年、三重県の漁師一家の次男坊として生まれる。自動車整備士として鈴鹿サーキットなどで勤務したのち、81年、演歌歌手として「函館本線」でデビュー。レコード大賞新人賞など各賞を受賞。同じ演歌歌手の鳥羽一郎は実兄

週刊ゴルフダイジェスト2023年1月31日号より