Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • 週刊GD
  • ランボルギーニが「ゴルフカート」業界に参入! 果たしてどんな車体に?

ランボルギーニが「ゴルフカート」業界に参入! 果たしてどんな車体に?

猛牛のエンブレムでおなじみの「ランボルギーニ」社が、ゴルフカート業界に参入する。

といっても、もちろんコース内で猛牛の雄たけびを上げるわけではなく、ソーラーパネル装備(バッテリーモデルもあり)の、“これまでとは異なった美しい”ゴルフカートを作るというのだ。

一昨年まで好調な売り上げを維持していたランボルギーニ社だったが、コロナの影響を受け、昨年の売り上げは前年比11%減と、10年ぶりにマイナスに転じたばかり。それに加え、昨今のガソリン価格高騰や、2035年に控えるガソリン車の新車販売禁止(予定)を受け、電気自動車のノウハウを蓄積する必要もあったのだろう。そこでインドで主に三輪の電気自動車を作っている「キネティック・グリーン」社とタッグを組み、ゴルフカートの生産に着手。2022年にも販売する予定だとか。ランボルギーニがデザインを行い、キネティックが製造をするというわけだ。

アメリカでは、ゴルフコース内に住宅を持つ人が、ゴルフカートを個人で所有するケースも少なくない。特に西海岸では、キャデラック風やベンツ風など、カートを改造して楽しんでいる向きもいる。なかには、シートベルトやライト、方向指示器などを装備し、ナンバープレートを取得して、公道を走れるようにしているゴルフカートもあるほどだ。

そんなゴルファーも含め、ゴルフコースや空港、ホテル、リゾート施設などの需要で、ゴルフカートは30億ドル市場になっているとか。

現在、ゴルフカートの大手メーカーといえば、オーガスタに本拠を構える「クラブカー」社と「ヤマハ発動機」があるが、NBAのデトロイト・ピストンズのオーナーが運営する会社が、クラブカー社を17億ドルで買収するという話も、先日伝えられたばかり。EV市場の波が、ゴルフ界にも影響を与えているということかもしれない。

いずれにせよ、ランボルギーニがデザインしたゴルフカート、どんなものになるのか楽しみだ。

大手メーカーもうかうかしていられない?(PHOTO/Yasuo Masuda)

週刊ゴルフダイジェスト2021年11月9日号