【小沢コージの只今コージ中!】Vol.62 ついにディーゼル初搭載! 上質さを求めるならアウディ「A4」
PHOTO/Hirohiko Mochizuki MODEL/Nanaha Mitsuishi(GOLULU)
THANKS/カメリアヒルズCC
ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第62回はアウディ「A4 35 TDI アドバンスド」の実力をチェック!
もしやメルセデス、BMWよりイイ?
ニッポンでもお馴染みのプレミアムセダンといえば、BMW3シリーズ、メルセデス・ベンツCクラス、アウディA4の3台。3シリーズはバブル期に「六本木のカローラ」と呼ばれるほど親しまれ、後にガチンコライバルのCクラスが登場。アウディA4は最後発でどこか大人しい印象もありました。
しかし3強は年々競争力アップ! なかでも今年1月にシリーズ初となるディーゼルモデルが加わったA4のマイナーチェンジモデルは珠玉の出来かもしれません。厳密にはFFモデルの35TDIと4WDモデルの40TDIがあり、設定は微妙に違いますが、とにかくパワフルで滑らかで静か! とくに走りの上質感では一部ライバルを上回るかも? です。
とくに感嘆したのは初搭載された2リッターディーゼルターボ。35TDIはピークパワー&トルクが163ps&380Nmとスペックでライバルを上回るレベルではありませんが、マイルドハイブリッドシステムを備えたこともあり、発進から滑らかで高回転までネットリ伸びます。ディーゼルらしい振動の荒さも一切なく、静かさも物凄い。完璧に高級車の域に達しています。
スポーティさなら3シリーズ、安定感ならCクラスみたいなキャラクター分けがありますが、上質さで選ぶならA4といった感じでしょうか。加えて去年のマイナーチェンジで外観もリフレッシュ。フロントグリルが横長ワイルドになったうえ、ボディ外板を全面的に変えてセクシーさが増してます。
コックピットもデジタル化が進み、インフォテインメントのアウディMMIがますます先進的に。10.1インチのワイドモニターでスマホの如くタッチ操作ができるうえ、音声認識のボイスコントロールも進化。ライバルに負けじとどんどんハイテク化してます。
肝心のゴルフ性能ですが、ラゲッジ容量480Lと広々でフルサイズのキャディバッグ2本は楽勝で、もしや3本も!?
インテリアの樹脂やアルミ調パネルも上質感に満ち溢れ、カチカチ気持ちいいクリック感を持つ操作系と相まってイイモノ感に抜かりナシ。クルマに詳しくない助手席の女の子でも「なんだかわからないけどいいクルマ~」と思ってくれること請け合い。これまたひとつの王道ゴルフデートカーなのです!
(左)プレミアムセダンらしく荷室は480Lと大容量でゴルフデートに必要十分なキャディバッグ2本はラクラク。(右上)10.1インチのワイドモニターはタッチパネル。音声認識のボイスコントロールも進化した。(右下)20年のマイナーチェンジで外観は劇的に変わった
アウディ
A4 35 TDI アドバンスド
全長×全幅×全高/4760×1845×1410mm
メーカー希望小売価格/538万円~
週刊ゴルフダイジェスト2021年7月20日号より