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キュートな見た目を裏切る万能な走り! コンパクトSUVのジープ「レネゲード」

PHOTO/Takaaki Miura MODEL/Rinako Kurokawa(GOLULU)
THANKS/加茂GC

ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第58回はジープ「レネゲード」の実力をチェック!

小沢コージ
各種メディア連載をはじめ、TBSラジオ「週刊自動車批評 小沢コージのCARグルメ」(毎週土曜17時50分~)に出演中。YouTubeで「KozziTV」を配信。ゴルフ歴は約20年のエンジョイ派でハーフラウンド好き

キュートな見た目を裏切る万能な走り!

はやりのコンパクト系SUV。国産&輸入車とも選びきれないほどありますが、オシャレで可愛いのは? と聞かれると小沢は最近このように答えてます。

「硬派なジープとは思えないキュートさを持つ、ジープ・レネゲードを一度は見てほしい!」と。しかも昨年11月に半電動プラグイン・ハイブリッドのレネゲード4xeを追加。価格は500万円前後と安くないですが、11.4Whのリチウムイオン電池をリアシート下に搭載し、フル充電から48㎞のEV走行が可能。実際には30㎞台ですが、マメに充電すればピュアEVとして使え、オマケにフロントに1.3Lマルチエアエンジン&モーター、リアにモーターを搭載する4WD車なので雪道も安心。見た目を裏切る万能選手っぷりなのです。

なにより無骨な4WDブランドでありながら、独特のポップかつキュートなデザインが秀逸。ジープならではの7本スリットグリルや丸目ヘッドライトはそのままに、全体フォルムはジープらしさを残しつつも流麗化。内外装にはジープを象徴する「X」モチーフがそこかしこにあしらわれてポップかつキュート。質感も上等です。それもそのはずレネゲードは、ジープ初のエンジン横置きFFコンパクトとして生まれ、骨格はフィアット500Xと共通。珍しいイタリア産アメリカブランド車であるのです。

全長4.2m台ボディでありながら大人4人が普通に座れ、ラゲッジ容量300L台。欧州車の常でラゲッジ横幅は狭く、リア席を倒さないときのバッグ積載はドライバーを抜いて1本が限界。しかし、ハイブリッド化のネガはなく、リアシート、ラゲッジ共にスペースはガソリン車とほとんど共通。リアシートを倒せばバッグ4本まで積めそうです。

走りはエレクトリックモード時で、定格出力60psのリアモーターを使って滑らか、ハイブリッドモード時で同時にフロントエンジンも使ってパワフルなトレイルホークがシステム出力239ps、リミテッドが191psを発揮してパワフルに走ります。

乗り心地はガソリン車よりしなやか。ひとクラス上の上質感が味わえます。ある意味本格4WDのワイルドさを少し玩具的に親しみやすくしたポップなSUV。女性や子供にもウケる小さくて可愛くて使える都会派ジープなのです。

(左)荷室容量は300L台とそこそこだが、荷室の横幅が狭いためキャディバッグを積むにはリアシートを倒す必要あり。(右上)ステアリングホイールは本革巻き。オレンジの差し色がキュートさと上品感を助長する。(右下)ジープのなかではオンロード志向の「リミテッド」。後ろ姿も丸みがあり、可愛らしい


ジープ
レネゲード リミテッド 4xe

全長×全幅×全高/4255×1805×1695mm
メーカー希望小売価格/498万円~

週刊ゴルフダイジェスト2021年5月25日号より