バンカーで素振りをしたらクラブが砂に触れちゃった! わざとじゃないから罰はないよね?【これだけゴルフルール】
2019年のルール大改正でやさしくなったとはいえ、まだまだ複雑なゴルフルール。すべてを頭に入れておくのは大変だが、ゴルフを楽しむうえで、最低限のルールは覚えておきたい。今回は、「バンカー」に関するルールの疑問にお答え!
バンカー内はわざとじゃなくても2罰打!
バンカー内から球を打つときに素振りをしたらクラブが砂に触れてしまった。バンカー内で砂に触れてはいけないというのは知っているが、故意ではない練習スウィングで砂に触れても罰がついてしまうのだろうか。
正解は「砂の状態のテストとなり2罰打」(規則12.2)だ。
規則12.2b「バンカーの砂に触れることに関する制限」では、バンカー内の球を打つ前に、砂の状態をテストしたり、次のストロークの情報を得るためにバンカーの砂に故意に触れてはならない、と規定されているが、それ以外にも「練習スウィングを行うとき」や「ストロークのためにバックスウィングを行うとき」に砂に触れてはならないと明記されている。
また、故意でなくても球の直前・直後の区域に触れることも同項で禁止されている。一方で、ルースインペディメントを取り除くとき(※2019年のルール改正で小石や枯れ葉などのルースインペディメントはバンカー内でも取り除けるようになった)は、砂に触れしまってもペナルティーはない。
いずれにせよ、他のエリアでは「故意でなければ無罰」となるケースも多いが、バンカー内ではたとえ練習スウィングでもペナルティーの対象になってしまうので気をつけよう。
上記のルール以外にも、「バンカー」に関するルールの疑問を『2021-2022 GOLFDIGEST ゴルフルール早わかり集』から抜粋してご紹介!
Q. 「球がバンカー内にある」とみなされる条件は?
A. 少しでも砂に触れていればバンカー内の球(規則12.1)
球の一部がバンカーの砂に触れている場合、その球はバンカー内の球となる。バンカーは上空には及ばないが、バンカー内に置かれたレーキの上に球があったら、バンカー内の球として扱う。バンカー内の中州のような芝地に球があれば、バンカー外の球としてプレーできる。
Q. バンカー内に球があるときに砂に触れたら?
A. 砂の状態をテストするために触れればペナルティー(規則12.2)
砂の状態に関する情報を得ることを目的に砂に触れることは禁止されている。違反は2罰打。ただし、バンカー内で体調を崩し少し休むため、またはバランスを保つため、転ぶのを防ぐためにクラブに寄りかかることは無罰となる。
Q. 足を砂に潜らせて構えることは認められる?
A. ライの改善にならない範囲なら問題ない(規則8.1b)
スタンスをとるとき両足をしっかりと据えることは認められているが、あくまでフェアにスタンスをとることが求められる。必要以上に足を砂に潜らせれば、足場の改善や砂のテストとみなされて2罰打となる恐れがあるので、注意が必要だ。
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