106Yのパー3をドライバーでベタピンに!? 暴風雨のペブルビーチで撮影されたアマチュアのショットが話題
2000年にタイガー・ウッズが後続に15打差つけ全米オープンを初制覇したのがペブルビーチゴルフリンクス。さまざまな物語の舞台となったコースでいま、”素人の一打”が話題になっている。
太平洋に突き出したグリーンに向かって打つ名物ホール7番パー3。
距離は106ヤードとコースでもっとも短いが、風向きによってサンドウェッジから5番アイアンまで選択肢があるといわれる難関ホールである。
くだんの人物がコースを回った日はあいにくの雨。しかも風速20メートルを超す台風並みの暴風雨が吹き荒れ、雨合羽でフル装備したプレーヤーはドライバーを手にし突風をものともせずひと振り。
偶然そのショットを撮影したアシスタントグリーンキーパーがインスタグラムに投稿した映像を見ると、ピンフラッグが折れんばかりにしなる状況で打球は見事グリーンをとらえ、ピン左1メートルにナイスオン!
これには「強風のなか、7番ホールでこんなに近くに寄せるなんて奇跡」「いったい誰がこんな凄ワザをやってのけたの?」「もしかしてペブルビーチ史上最高のショットなんじゃない?」とSNSが大盛り上がり。
当の本人が映像を見たのかどうかは不明だが、無名のゴルファーが一躍”時の人”となったのだ。
ペブルビーチは世界でもっとも料金が高いといわれるパブリックコース。スーパーショットを放った人物はこの日800ドル(10万円以上)を払い暴風雨の中プレーしたのだが、これは「彼がいかにゴルフを愛しているかの証し。尊敬に値する」と米ゴルフダイジェストも称賛している。
ペブルビーチで開催された全米オープンでは72年にJ・ニクラスがメジャー13勝目を挙げ、82年にそのニクラスを破ったT・ワトソンは「ここで勝ったことで自分のゴルフのレベルが一段階上がった」と新帝王への道を歩むきっかけとなった。
栄華を極めた名門に無名のアマチュアがその名を刻む? ゴルフは何があるかわからない。
週刊ゴルフダイジェスト2023年1月3日号より
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