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【ゴルフせんとや生まれけむ】立浪耐治<後編>「ゴルフをしていて良かったのは“人との繋がり”」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、前回に引き続き元力士の立浪耐治氏。

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かつて立浪部屋は茨城県のつくばみらい市にあって、当時はよくラウンドしました。なにしろ部屋からクルマで10分以内に茨城GC、筑波CC、取手国際GCといった名コースが3つもあり、私自身、茨城GCのメンバーでしたから、朝稽古が終わってからでも十分、スルーで1ラウンドできたんです(笑)。原江里菜、青山加織といった女子プロも遊びに来てくれましてね。

ところが部屋を台東区に移転してからは、コロナ禍も重なりラウンド数が激減し、この2年間で、ゴルフはうんと下手になりました。やっぱり1カ月もコースに出ないとおかしくなりますよ。とくに私はアプローチが好きで、ショートゲームでスコアを作るほうなので、ラウンド数が減るとダメですね。年間のラウンド数は、今年は少ないけど30回くらいかな。よく行くコースは千葉、茨城方面です。太平洋クラブ御殿場コースもよく行くけど、あそこはスコアが出ないですね。好きなコースは志摩シーサイドCCや川奈など。海に向かって打ち下ろすホールは爽快で気持ちいいですね。相撲部屋は閉ざされた空間で稽古するから、ゴルフ場は開放感のある海辺のコースが好きなんですよ。


ゴルフクラブは市販のものを使っていますよ。ただ、シャフトは2012年ティーチングアワード奨励賞を受賞した友人の河井良二プロの薦めで、重めで硬いXを入れています。ドライバーは、エピック MAX LSのヘッドにセブンドリーマーズのシャフトを挿して使っています。エピックはとても打ちやすいですよ。

ゴルフをして良かったと思うのは、相撲界は狭い社会だけど、ゴルフのおかげで人との繋がりが広がり、人前で話ができるようになったというところ。ゴルフは丸一日一緒にいるから、つながりも深くなる。現役の頃はあまり感じなかったけど、部屋を経営するようになってから、後援会活動などゴルフで広がった人のつながりのありがたさを感じています。部屋のコンペも東京、大阪、名古屋、九州と、年に4~5回やりますけど、今年の名古屋場所後に開催したコンペでは、なんと200人も参加してくれ、私の地元でもあるんですけど、とてもありがたく、嬉しかったですね。

ゴルフ友達? 親方連中が多いですけど、中村親方(元関脇・嘉風)を中心に集まっている「中村会」というコンペ仲間とよくやります。元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方も中村会のメンバーでゴルフ仲間なんです。稀勢の里は300ヤード前後飛ばして、ラクに70台で回る。いま角界で一番上手いんじゃないですかね。

これからのゴルフの目標ですか? 部屋の後援者で北村守さんという方は81歳なのにドライバーを250ヤード飛ばし、ティーショットを打ったら走り出すんですよ。エージシュートもラウンドのたびに出している。お聞きしたら毎朝1時間以上散歩するらしいです。私は現役時代、走るのは苦手だったけど、引退してからホノルルマラソンを2回完走していますので、ゴルフも北村会長に倣ってエージシュートの年齢までは元気にやれるようにしたいと思っているところです。

立浪耐治

1968年生まれ。大相撲の力士時代は旭豊のしこ名で活躍。すらりとした長身で俳優の松平健に似た顔立ちから角界の暴れん坊将軍と呼ばれ、人気を集めた。最高位は東小結。1995年に引退。年寄・立浪を襲名して現在に至る。愛知県春日井市出身

週刊ゴルフダイジェスト2022年12月13日号より