「ドロップ」なのに間違えて「プレース」しちゃった! 無罰でやり直せる?
監修/小山混
PHOTO/Tadashi Anezaki
ルールはバッチリ覚えているつもりでも、いざコースへ出ると、「あれ? こんなときどうすればいいんだっけ……」という場面に遭遇することもしばしば。今回も、ゴルルと一緒に楽しくルールを学んでいこう!
天気はいいものの、寒さで本来の調子が出ない中里。このホールでも、セカンドショットが大きく左へ……。
ボールは左のOBゾーンへ。中里は泣く泣く打ち直し。ところが……?
手痛いミスに、気が動転していたのか、中里はボールをドロップではなく、プレースしてしまう。
慌ててボールを拾い直そうとする中里だったが、水谷が待ったをかける。
「一度プレースしてしまったら、その時点でインプレーだから、そのまま打たないとダメですよ」と指摘する水谷に対し、中里は「まだ打ってないから、正しい方法でドロップし直せば問題ないはず」と主張。果たして正しいのは?
ドロップすべきところを、誤ってプレースした。どう処置すればいい?
A. 正しい方法でドロップし直せば罰はない
B. 2打罰でそのままプレー
C. 2打罰を受け、正しい方法でドロップ
正解は……
A「無罰でドロップ」
インプレーの球を(1)誤所に、(2)間違った方法で、(3)適用しない手続きを使用して、リプレース、ドロップ、プレースした場合、その球をプレーする前であれば、プレーヤーは罰なしにその球を拾い上げ、誤りを訂正することができる(規則14.5a)。今回のケースも、球をプレーする前なので、球を拾い上げて正しい方法でドロップすれば問題ない。
週刊ゴルフダイジェスト2021年2月9日号より