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【ゴルフはつづくよどこまでも】Vol.104「朝の球打ち練習は必要ない? 怪物マークセンに学ぶスタート前の過ごし方」

高松志門の一番弟子として、感性を重んじるゴルフで長く活躍を続ける奥田靖己。今週もゴルフの奥深い世界へと足を踏み入れていく。

PHOTO/Hiroaki Arihara

前回のお話はこちら

マークセンがシニアトーナメントで4試合連続優勝のツアー新記録を達成しました。

なんであないに強いんかいうことですが、あの人の頭のなかは、勝つことしか考えていない、優勝以外はないという気持ちでやっているようです。

それは見ていたらわかる。根本にはハングリー精神みたいなものがあるんや思います。

あとは、これは意外と大事なことですけど、彼は試合の前にあまり練習をしないです。ラウンド前は素振りスティックで素振りだけして、スタートホールに行ってバチーンといい球を打っていきます。

見ていて調子悪いなと思うときはラウンド前に球を打ってますけど、やっぱりそういうときは成績が出ていないですね。 


僕もレギュラーツアーのときから、朝の練習場で球を打たずに、そのままスタートすることはけっこうありました。朝の練習場に一度も行かんと優勝したこともあります。

4日間競技で初めて優勝したゴルフダイジェストさん主催の試合のときには、朝は練習場で一回も球を打っていないです。パッティングもスタートホールに向かう途中にある練習グリーンに手前から入って、出口に向かって歩きながらポーン、ポーン、ポーンと3回ほど打って、そのままスタートしていきました。

それで優勝です。調子がよいときに下手に練習なんかせんほうがいいんです。朝の短い時間でスウィングがどうこうなるもんと違いますしね。

それに、だいたい練習に行くいうのは、当たらないから行くわけですから。それはアマもプロも一緒です。当たるに決まっている人は練習場に行かないです。

多くのアマチュアの人はラウンド前に、不安を持って練習して不安を持ってスタートしていくわけです。それやったら、スタートして1番、2番、3番ホールを練習にして、探りながらいけば、最高の球は打てなかったとしても、次第に感覚は出てきます。

なにも練習場に行っている人が一生懸命にやっているいうことではなく、練習場で一生懸命球を打っている人は悩んでおるんです。

ラウンド前はマークセンのように、素振りだけやってバチーンとスタートしていきたいもんです。

「マークセンみたいに練習せんのもテですよ」

奥田靖己

おくだせいき。1960年、大阪生まれ。93年日本オープンなど6勝。シニアで2勝。ゴルフの侘び寂び、温故知新を追求する

週刊ゴルフダイジェスト2022年11月15日号より