ネリー・コリダが姉ジェシカとの優勝争いを制し待望の今季初勝利!
ネリー・コルダが待望の今シーズン初優勝を飾った。
スペインで行われたLET(欧州女子ツアー)「アラムコチームシリーズ」で、ネリーは姉ジェシカとの優勝争いを制し、今季初勝利。今年2月、左腕に血栓が見つかり手術を受けて戦線離脱。復帰してからも思うようなプレーができていなかっただけに、「今年は勝てていなかったので、優勝することができて、とても興奮しています」と喜びを爆発させた。
しかし、「ジェシカが最終日に自分のゴルフができなかったことが悲しい。本当はもっと(2人で)手に汗握るようなマッチレースがしたかったのですが……でも、これがゴルフ。こういう日もあります」とトップからスタートしながらもスコアを落とし、惜敗を喫した姉を思いやった。
姉ジェシカは初日コースレコードとなる11アンダー「61」をマーク。2日目を終えて36ホールのツアー最少ストローク記録、通算15アンダーで後続に6打差をつける圧勝ペースだったが、最終日67をマークしたネリーとは対照的に「77」と崩れ、2位タイに終わった。
「2日目まではピリッとしなかったけれど、最終日は集中してプレーができました。2番でティーショットが木の後ろに行きボギーにしましたが、挽回できました」(ネリー)
昨年米ツアー4勝を挙げ、東京オリンピックでも金メダルを獲得、世界ランク1位に輝いたネリー。キャリア最高のシーズンを過ごしたが、今年は血栓発覚&手術と思わぬアクシデントに見舞われ、復帰してからも優勝は遠かった。それだけに今回の1勝は格別。現在世界ランクは3位に後退しているが、この勝利をきっかけに11月中旬まで続く主戦場の米ツアーでもウィナーズサークルに戻るつもりだ。
ちなみにアラムコチームシリーズは欧州女子ツアーで年間4試合行われているチームイベント。プロ3人とアマチュア1人がチームを組み、ネリーは個人戦&チーム戦両方で栄冠に輝いている。
週刊ゴルフダイジェスト2022年9月13日号より
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