読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ミスのほとんどが右にいく」というもの。その解決法とは?

PHOTO／Hiroshi Yatabe　TEXT／Daisei Sugawara　THANKS／江連忠ゴルフスタジオ（ETGS）埼玉校

＜今週のお悩み＞
「ミスはほとんど右方向で
　アイアンではシャンクも出ます」

●板倉聖さん（44歳／身長173cm／ゴルフ歴10年／ベストスコア94／平均スコア110）
下半身もよく使えているが、それ以上に「腕」が強いスウィングという印象。とくにトップでは、強い腕の力でクラブを体に引き付けているため、手元と体との距離が近くなっている（2コマ目）。そのため、ダウンスウィング以降も手の操作がやや多い

板倉　アイアンでシャンクが出るくらい、右にばっかり出るんです。今はそれでもまだ、つかまえられるようになってきたところなんですが……。

内海　板倉さんみたいに、腕っぷしが強いのはいいことなんですが、それを生かせていないというか、逆にマイナスに働くような使い方になっています。簡単に言うと、腕、とくに左腕が「短い」んです。トップまで上げて、いったん、止まってみてください。ほら、手が体に近いのがわかりますか？　それが手（腕）で上げている証拠ですよ。

腕っぷしの強さに頼りすぎています

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板倉　自分では、ちゃんと体を使って打ってるつもりでした。

内海　別に、体が使えていないわけじゃなくて、それ以上に、腕を使っちゃってるだけです。たとえば、左腕を胸の前に真っすぐ伸ばした状態で、体を90度回したら、左腕が「長い」まま、上げられるじゃないですか。

板倉　確かにそうですね。左腕を胸に引き付けちゃうと、腕が短くなる。

内海　腕と体の回転との関係を、もっとわかりやすくするために、左腕は真っすぐ伸ばして、右腕はそれに対して90度開いた状態で回ってみてください。トップでもダウンスウィングでも左右の腕の90度は保ったまま。インパクトで右手だけが下りてきて、両腕が一緒になるイメージです。

板倉　体はすごく回さないといけないですが、腕はそうでもないんですね。腕を使わないほうが、体の正面でとらえられます。

これで解決！
「腕と体の回転を同調させて
　体の正面でボールを打とう」

Drill
両腕を90度に開いて回る

Point 1
バッティングのように体の正面でとらえる

Point 2
左腕はずっと「長く」使う

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月26日号より