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「小学校の授業でゴルフを」ゴルファーの裾野を広げる活動がイギリスでスタート

すべての小学校がゴルフを授業に取り入れることを目的としたキャンペーンがイギリスで始まっている。R&Aにサポートを受けたゴルフファンデーションというチャリティ団体が、ユーススポーツトラストという団体とタッグを組んで、小学校用のプログラムをスタートさせているのだ。

ゴルフは子供にとって近寄りがたいイメージがある一方で、ゴルフは正直さや敬意、協力、忍耐、向上心などを育てるスポーツとして授業に最適。そんな理由から、ゴルフに対して子供たちが持つ“垣根の高さ”を下げようとしている。

もともとユーススポーツトラストは全国の小学校と関係が深く、6月20日から26日まで、「全国学校スポーツウィーク」を実施。ゴルフファンデーションはこれに乗った形で「ゴルフは私たちのもの」(Golf is Ours)と名付けたキャンペーンを来年3月まで続ける予定だという。

キャンペーン内容だが、学校側は何も準備する必要がなく、ゴルフというスポーツの説明から5週間にわたるプログラムまで、すべて無償で提供。さらには、コースや練習場の紹介からゴルフショップの小学生割引まで準備しているという。

「学校が主導となり、子供たちの先入観を排除することで、ゴルフというスポーツに親近感を覚えてもらいたい」と語るのは、ゴルフファンデーションのブレンダン・パイルCEO。「将来的には、すべての子どもたちにゴルフを習う機会が与えられ、生涯楽しむためのチャンスが与えられたら良いと思っている」

一生ゴルフに触れることがないような環境にいる子供たちにも親しんでもらうことで、ゴルフに多様性をもたらすことができるし、なによりゴルフ界の持続可能な発展目標のためにも、子供たちがゴルフに興味を抱くことは大きな意味を持つ。あるいは10年後、20年後には、イギリスのゴルファーがゴルフ界を席巻することになるかもしれない。

日本の小学校でもぜひ!(PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月19日号より