【ゴルフジム】「15ヤードくらいのアプローチが思うように寄ってくれません」
読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「短いアプローチがなかなか寄らない」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東京ゴルフスタジオ
教える人/吉本舞
よしもとまい。佐賀県出身。USLPGA「ティーチング&クラブプロフェッショナル」資格保持。楽しみながら上達を目指す。SNSでレッスン動画を多数公開している。「東京ゴルフスタジオ」インストラクター
<今週のお悩み>
「15ヤードくらいの距離が
なかなか寄りません」
●松浦克義さん(54歳/ゴルフ歴30年/ベストスコア78/平均スコア92)
クラブをインサイドに大きめに引いているので、このままだと強く入りすぎてしまうところを、インパクト直後に左ひじをゆるめて調節している(2~4コマ目)。インパクトが減速すると、出球は安定しづらい
松浦 15ヤードくらいを、安定して1パット圏内に寄せたいと思っているんですが……。ガツンと入ってしまうことが多く、それがイヤでゆるんだりして、なかなか距離感が合いません。
吉本 短い距離なのに、少しイン-アウト軌道が強いのが気になります。サンドウェッジはヘッドが重いので、ゆっくり振ると途中でヘッドが落ちやすいですよね? アウト-イン軌道だと、元々ダウンブローに入りやすいので、ヘッドが落ちる力を利用してポンと打てるんですが、イン-アウトだとヘッドが落ちないように、ある程度速く振らないといけなくて、それでガツンと入っちゃうんだと思います。
松浦 クラブをインに引きすぎているんでしょうか?
吉本 そうですね。テークバックで右ひじが背中のほうに引けてしまっているので、それを体の前にキープして上げるようにするといいですね。左手を右ひじの下に差し込んで、右手1本で打ってみたりすると、この感覚がわかります。
松浦 今までと全然違う。
吉本 それと、これはアプローチに限らず、全ショット共通なんですが、ダウンスウィングでは右の骨盤を高く保つことが大事です。右骨盤が下がると、すぐ、いわゆる「あおり打ち」になっちゃいますから。アドレスで右かかとを上げて、ずっとかかとを上げたままボールを打つドリルをやると、右骨盤が高いダウンスウィングのコツがつかめると思います。
これで解決!
「右ひじを体の前にキープして
ヘッドを上から入れて打とう」
Point 1
右骨盤をずっと高く保つ
ダウンスウィングでは、右骨盤を高く保つことでヘッドが上から入りやすくなり、ボールコンタクトがよくなる。とくに、アプローチを含むアイアンショット全般でこの感覚は大事
Point 2
左ひじを伸ばしてヘッドを振り抜く
インパクトで左ひじが曲がると、ヘッドは減速して当たる。左ひじを伸ばして振り抜くイメージがあると、インパクト手前からヘッドを加速して当てやすくなる
Drill 1
左手で右ひじを支えながら打つ
Drill 2
右かかとを上げてボールを打つ
アドレスではっきりと右かかとを上げ、その状態をキープしたままボールを打つ。ダウンスウィング中に右骨盤が高い状態が保たれ、ヘッドを上から下に向かって振り下ろす感覚が身につく
週刊ゴルフダイジェスト2022年7月12日号より