【憧れドローを手に入れる!】#2 “フェースが開かない構え”できていますか?
スライスを脱却し、強いドローボールを手に入れるためには、大前提としてインサイドからヘッドを入れる必要があると米田貴プロは言う。では、インサイドからヘッドを入れるためにはどうすればいいのか。米田プロによると、まずはアドレスが重要になるという。
PHOTO/Yasuo Masuda、Blue Sky Photos THANKS/東建塩河CC
解説/米田貴
1977年生まれ。静岡県出身。江連忠ゴルフアカデミー愛知校のチーフインストラクター。本誌「モダンゴルフ」のヨネとしてもおなじみ。これまで多くのツアープロ、トップアマを育ててきた。現在、杉浦愛梨選手のコーチを務めている
杉浦愛梨さん(左)
18歳。ベストスコア67。2019年世界ジュニア12位タイ。JLPGAツアーにも出場経験がある。小学生の頃から米田コーチのもとで腕を磨いてきた。中京大1年
木村葉月さん(右)
19歳。ベストスコア68。2021年日本女子アマ41位タイ。杉浦さんとは同学年で、ともに切磋琢磨してきた。2021年はJLPGAツアーにも3試合出場
●CONTENTS●
#1 最大のポイントは「インから入れる」
#2 “フェースが開かない構え”とは
#3 「捻転不足」も外から入る原因に
#4 ダウンで右を向けば自然とインから入る
フェース向きと
スウィング軌道は連動する
GD フェースを閉じるとインサイドヒットの軌道が体験できるのはおもしろいですね。
米田 どうしてスライサーはアウトサイドインにしか振れないかというと、フェースが開きやすいからなんです。
GD フェースの向きと軌道は関係があるんですか。
米田 もちろんです。フェースを開いてしまうゴルファーがインから打つと、ボールは右に飛び出して、そこからさらにスライスします。本能的にそれがわかっているから、アウトサイドインに振って左に打ち出そうとするわけです。
GD どうすればフェースを開く動きを防げますか?
米田 大切なのは、フェースを開きにくいアドレスにすること。スライサーは、ここに挙げた3つのどれかに当てはまるはずですよ。
あなたは当てはまっていない?
スライスを助長する3つのポイント
●ウィークグリップ
●ハンドレイト
●右肩が前
ウィークグリップ
フェースを閉じにくい
「右手でボールを叩きたいゴルファーは、右手をかぶせてウィークに握る傾向があります。スウィング中のフェースの開閉量が大きくなり、フェースが閉じにくくなってしまいます」(米田)。左手を少しかぶせたストロンググリップ(写真右)なら、スウィング中のフェースの開閉を抑えやすくなるため、フェースを閉じてインパクトしやすい
ハンドレイト
インパクトでフェースが開きやすい
「右腕とシャフトを真っすぐにするハンドレイトなアドレスも、右手主導に振りやすい構えです。フェースを閉じにくく、フェースを開いてインパクトしてしまいがちです」(米田)。左腕とシャフトが一直線になるハンドファーストのアドレスなら、左肩を支点にして振りやすく、フェースも自然に閉じやすい
右肩が前
アウトサイドインになりやすい
「右肩が前に出て、両肩のラインがターゲットよりも左を向くと、アウトサイドにクラブを上げやすくなります。そのため、アウトサイドイン軌道を助長してしまいます」(米田)。腰、肩のラインが目標に真っすぐ向いていれば、クラブをインサイドに上げやすく、インサイドから下ろしやすくなる
週刊ゴルフダイジェスト2022年6月7日号