海外に多い「ポテトチップグリーン」実は海外で通じない?【明日使えるゴルフ用語】
普段当たり前のように使っているゴルフ用語だが、その成り立ちや意味を問われたときに、正しく返せるだろうか? ここではラウンド中の会話やゴルフ仲間とのやりとりで使える、ゴルフ用語にまつわるうんちくを紹介する。
ポテトチップグリーン
起伏が激しく、小さなこぶがたくさんあるような、でこぼこにうねっているグリーンのことを、俗に「ポテトチップグリーン」という。なぜそう呼ばれるかというと、もちろん見た目が似ているからだ。
ポテトチップのような起伏を持たせるためには、ある程度グリーンが大きくなければならない。日本特有の2グリーンの場合、それぞれのグリーンの面積は小さくせざるを得ないので、たくさんの起伏はつけられない(難易度が不当に上がってしまう)。
したがって、ポテトチップグリーンがあるのは、最初からワングリーンで設計され、なおかつ、グリーンの面積が大きい、アメリカンタイプのコースということになる。
日本のゴルフ場でポテトチップグリーンがあるのは、やはり海外の設計家が造ったコースである場合が多い。たとえばピート・ダイが設計したPGMマリアゴルフリンクス(旧きみさらずゴルフリンクス・千葉県)などは、複雑で大胆なグリーン傾斜に1988年の開場当時は「難しすぎる」と話題になったそう。
ちなみに、「ポテトチップグリーン」は、和製英語とは言えないまでも、日本独特の言い方である。そのまま使ってもニュアンスは伝わるが、例えば、“The green is really undulating. It’s like a potato chip”(すごい起伏だね。ポテトチップみたいだ)と言うほうが普通だ。
そのうち、ポテトチップを見て「すごい起伏だね。グリーンみたいだ」と思うようになったら、もはや完全なるゴルフ脳だ。