【マスターズ】「来年もまたここで会おう」中島啓太へ、松山からの粋なメッセージ
初出場となったマスターズはトータル7オーバーで惜しくも予選落ち。悔しいメジャーデビューとなった世界No.1アマチュア・中島啓太だが、その視線はすでに次を見据えていた。
PHOTO/Blue Sky Photos
松山が連覇を期待されていたように、“ローアマチュア”を期待されてオーガスタに挑んだ中島啓太。ナショナルチームのガレス・ジョーンズコーチが帯同し、そしてキャディには同じくナショナルチームのクレイグ・ビショップコーチ、さらに栖原弘和トレーナーもついて、万全の態勢を整えてオーガスタに挑んだ。
初日はイーブンパーと好発進したものの、2日目に7オーバーと叩いて失速。強風のなかでも耐えに耐えてゴルフをしていただけに、試合後の会見で、中島の目からは思わず涙がこぼれ出た。
「この一カ月間を通してやってきたことは完璧だと思う。まだまだ挑戦は始まったばかりなので、次は全米、全英に向けて頑張りたいいです」と中島は涙ながらに語った
「最初から辛くて、一番やっちゃいけないミスも出て。本当辛くて、(コースが)ここまで難しいんだなぁと。でもここまでやってきた準備は間違っていなかったので、本当にみんなに感謝したいです」(中島)
涙から一夜明けた土曜日、ケロっとした顔をして、会場に現れた中島。手にはグッズがいっぱい入ったショッピングバッグを抱えていた。
「姪っ子にお土産を買いました。自分の? そういえば買ってないです」
手にしてた袋には、ショップで姪っ子のために購入したという洋服やキャップ、パターカバーなどが入っていた
短パンでリラックスした姿は、もう普通の大学生。このあとは日本の試合、大学の試合、そして全米オープン、全英オープンと続くが、気持ちはすでに先の試合に向けて切り替わっているようだった。話を聞いていると、どうやら尊敬する先輩から激励の言葉をもらった様子。
「松山先輩に試合が終わってLINEをしたんです。そうしたら『来年もここで会おう』って言ってくれました」(中島)
試合後の会見で「先輩方と一緒にオーガスタに来られたのがうれしいし、チームのみんなで来られたのが一番の思い出」と言っていた中島啓太。偉大な先輩の背中を追いかけ、そして再びこの地に強くなって帰ってくることを、期待して見守っていきたい。
年明けから海外ツアーに挑戦してきた金谷は、カットラインに1打足りず予選落ち。難しい18番でバーディチャンスにつけたが、惜しくも外れてしまった
週刊ゴルフダイジェスト2022年4月26日号より
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