【50歳からのシングル養成塾】Vol.223「球の高低を打ち分ける練習をしよう」
片山晋呉や上田桃子など、数多くのトッププロを世に送り出してきた江連忠が、自身の経験をもとに、50歳からの上達法をアドバイス!
TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Hiroyuki Okazawa THANKS/フェニックスゴルフアカデミー
高低を打ち分けると
ゴルフのレベルが上がる
たまに80台が出てもそこからスコアが安定しない人は、球の高さを意識してください。いつも同じ高さの球を打っていても、ある程度までしか上達できないのです。
やるべきことは、できる限り高い球と低い球を打ってみること。
高い球はボールを左足寄りに置いて少し遠く立って、力まずにリラックスしながらヘッドを走らせながら打ちます。ボール位置が左だとヘッドが自然とリリースされながら当たるため、インパクトはハンドファーストにならずにロフトが寝て、球が高く上がる仕組みです。
低い球はボールを右に置いて近くに立ち、体幹に力を入れてクラブを走らせずにハンドファーストに当てます。そしてフィニッシュはクラブを腰の高さで止めるイメージ。振り切らないで止めることで、インパクトにパワーが凝縮されて低くて強い球が打てます。
球の高低を打ち分けることで、新しい気づきがたくさんあると思いますよ。
アドレスの違い
「ボールとの距離」と「ボール位置」を変える
スウィングの違い
高い球は力を抜いてヘッドを走らせる
フィニッシュの違い
低い球は腰で止めるつもりで打つ
江連忠
1968年生まれ。東京都出身。高校を卒業して渡米し、ミニツアーを転戦しながらジム・マクリーンに師事したのち帰国。日本のプロコーチ第一人者となり、片山晋呉や上田桃子を賞金王に育て上げた
月刊ゴルフダイジェスト2022年5月号より