【ゴルフせんとや生まれけむ】ピーター<後編>「青木功さんからの最高の助言とは…」
ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、前回に引き続きタレントの池畑慎之介(ピーター)氏。
皆さん『夜と朝のあいだに』のイメージが強いから、私は夜型人間だと思われているみたいだけれど、実は、お酒は一滴も飲めない昼間人間のアウトドア派です。40歳で熱海に家を建てたのも、空気が澄んだ所、海が見える所が好きだったから。少し前まではサーフィンも楽しんでいたんですよ。
海外旅行も好きで、さすがに今は無理ですけど、ハワイは1970年から53年間、ほぼ毎年行ったかな。芸能生活50周年を機に、2019年の1月から20年の3月まで休養を取って世界一周をしたんですが、その時には半年間ハワイに滞在したので、もう数えきれないほどゴルフもやりました。ハワイでよくラウンドするのは今年、松山英樹くんが優勝したソニーオープン開催コースのワイアラエCCです。ベストスコアの「86」をハワイで出したのもそこ。地面が硬いからティーショットの飛ばない私でもランが出て、ハワイでは良いスコアが出るんですよ。
日本で好きなコースはパサージュ琴海アイランドGC、川奈ホテルGCとか瀬田GC、利府GCなど。上手な人に連れて行ってもらうことが多かったので、難しいコースばかりになってしまいますけど。今は家から近いので葉山国際CCに行くことが多いですね。
40歳から熱海に住んでいた頃は、誕生日の8月8日の直近の土・日曜日に、サザンクロスリゾートなどで誕生日コンペを開催していました。熱海では毎週日曜日に花火が上がっていたので前泊してもらい、チャーターした漁船から熱海の夜景をバックに花火を見るという趣向なのですが、火の粉がパラパラ落ちてきて「あ、熱い!」ということも(笑)。ご年配の方から「8月8日はやめてくれよ、暑くて俺たち死んじゃう」って言われたこともありましたね(笑)。その後は『シンノスケ デザインド バイ ピーター』というマイブランドを展開していたので、関係者と一緒にチャリティゴルフコンペを千葉で5回ほど開催するなど、コンペの主催者側も経験してきました。
一方で、プロアマ大会にゲスト側として参加させてもらうことも多くて、東建カップのプロアマには長年出させていただいていますし、ハワイの試合でのプロアマもよく参加しています。古閑美保さんと結婚前の小平智くんとは2度回りました。ツアープロの方は、アドバイスも上手ですね。ハーフターンの食事のときに、サラッと「ちょっと右向いていますよね」とか一言だけアドバイスをしてくれて、それで後半良くなるってことが多いです。ラウンド中にごちゃごちゃ言われても、その場で直らないですからね。
青木功さんは仲良くさせていただいていますけど、私があるとき「パパさぁ、この頃ちょっとスライスで右に飛ぶんだけど」って相談すると「あそう、じゃあ左向け」って(笑)。その場でフェースの入り方がああだこうだと言っても、直りっこないんだから、向きを変えてフェアウェイに落ちるようにすればいいんだよと。「プロになるわけじゃないんだから、それで良いんだよ」って。ベストアドバイスですね。その後、私は右端にティーアップをして左を向いて打っています。
池畑慎之介(ピーター)
いけはたしんのすけ。1952年大阪府生まれ。69年「夜と朝のあいだに」が大ヒット。歌手「ピーター」、俳優「池畑慎之介」として第一線で活躍が続く。2月23日に『SHINNOSUKE~ひとり唄~』をリリース
週刊ゴルフダイジェスト2022年3月22日号より