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コロナ禍でもゴルフは好調。コース、練習場ともに前年比プラス傾向が続く

コロナ禍にあって密になりにくいスポーツとして注目されているゴルフ。世界ではゴルフ人口が増えたというニュースもあったが、日本でも同様の傾向にあるようだ。

欧米ではゴルフ市場が急速に回復
日本でも密かにゴルフブーム到来

コロナ禍において世界のゴルフ事情はどう変化したのか?

ゴルフルールを統括するR&Aの最新データによると、現在の世界のゴルフ人口は6660万人で、これまで最多だった12年の6160万人より500万人も増えたという。米国においてもゴルファーのラウンド数が増加し、ゴルフ用品の売上が大幅にアップ。20年7~9月期で見るとゴルフ用品で10億ドル(約1050億円)を超えたのだ。そのため世界的なゴルフ用品不足に陥り、日本でもグリップが足りず、メーカーが対応に悩まされる事態を招いた。

では、日本はどうだったのか? 経済産業省の統計によると、ゴルフ場、ゴルフ練習場の利用者数は確実に回復しているのがわかる。日本で初めて緊急事態宣言が発令されたのが20年4月。そこから一気に落ち込んではいるが、その後は順調に回復。21年の4月にはゴルフ場、ゴルフ練習場ともに50%以上の伸び率を達成している。

21年は緊急事態宣言が計3回実施され、3月には変異したデルタ株が発生したり、8月には東京五輪も開催されるなど、激動の1年だった。だが、ゴルフは屋外のスポーツで広大なゴルフ場でプレーするため、密になりにくく、感染の危険性が比較的低いことが回復を後押ししたことは間違いない。

R&Aのフィル・アンダートン氏は、「とくにここ2年、コロナ禍でも安全にプレーできる屋外スポーツとしてプレーされてきた」と語るように、ゴルフの需要は今後もますます増加傾向が期待できそうだ。だが年末になって新たなオミクロン株も発生しており、引き続き感染対策に努めることは必須条件といえるだろう。

週刊ゴルフダイジェスト2022年1月11・18日合併号より