Myゴルフダイジェスト

デシャンボーvsケプカの「ザ・マッチ」因縁の対決の意外な結末とは?

ブルックス・ケプカとブライソン・デシャンボー。ゴルフ界因縁の2人が“サシ”で対決した「ザ・マッチ」第5弾。果たして結果は?

たびたび確執が取りざたされ、衝突が絶えなかった2人だけに、好プレーと舌戦の応酬が期待されたが、一方的な展開にいささか拍子抜け。観客の前でハグをして仲良しアピールを行ったのが9月のライダーカップ。それ以来の競演は火花が散るような過激なシーンは見られなかった。

今回の舞台は、ラスベガスのウィンGC。試合形式は12ホールのマッチプレーで、結果はケプカが4ホール残しての圧勝だった。

「何としても彼をやっつけたかった」という思いを叶え、メジャー4勝の実力を見せつけたケプカに対し、ドラコン競技に出ることを目標に、飛ばしに特化した練習ばかりしていて、2カ月近く実戦から遠ざかっていたデシャンボーは、「言い訳はしたくないけれど、もっと実戦練習をしておくべきだった」と反省。しかし9ホールで決着がついたあと、10番で行われたドライビングコンテストでは、デシャンボーが主役。402ヤードを記録した圧巻のショト動画をPGAツアーの公式ツイッターにアップすると「ものすごい破壊力」「これはヤバイ」「ボールから煙が出ている」と大騒ぎになり、ドラコンタイトルを獲得したデシャンボーが35万ドル(約4000万円)を指定の団体に寄付する権利を得た。

舌戦といえば、ケプカが「シックスパックに2つ足りない」とデシャンボーの腹筋をいじったり、ツアーで問題になった“ブルクシー”(ケプカの愛称)でデシャンボーを呼んだりと、ちょっとしたジャブの応酬はあったものの、世紀の凡戦と揶揄されたタイガーvsミケルソンのザ・マッチ第1弾同様、ネームバリューの割には地味な対決。戦いを終えケプカは「もう十分」と再戦を否定した。

もっと『バチバチ』してほしかった……(Photo by David Becker/Getty Images for The Match)

週刊ゴルフダイジェスト2021年12月21日号より

こちらもチェック!

  • いま、Myゴルフダイジェスト有料会員に登録すると、「ゴルフポケット楽天市場店」で使える4000円offクーポンがもらえるキャンペーンを実施中。4000円で買えるアイテムはどんなものがあるのか。オススメ商品をピックアップしてみた。 12/4~11に開催される「楽天スーパーSALE」。この機会にお得にいろんな商品を購入し、ポイントも貯めてしまおうと考えている人も多いはず……
  • 本誌のレッスン特集に登場したこともあるレッスンプロの松本一誠は、プロのドラコン選手でもある。そんな彼が国内ドラコンツアーの成績によって推薦を得て、日本代表として、9月末に行われた世界ドラコン選手権に初出場した。選手として、技術の専門家として、世界の飛ばしを目の当たりにした体験記───。 PHOTO&TEXT/Issei Matsumoto まつもといっせい1992年生……
  • ゴルフにまつわる様々なデータや記録をランキング化する本連載。第1回は、PGAツアーでの年度別平均飛距離1位の選手をランキング! 先週、日本で開催されたZOZOチャンピオンシップには2021平均飛距離317.1ヤードのキャメロン・チャンプをはじめ、310ヤード超の選手が5人も出場し豪快なショットを披露したが、PGAツアーで300ヤードの大台を初めて超えたのは1997年のジョン・デーリー。30……
  • PGAツアーの選手としては初めて、世界ドラコン選手権に参戦したブライソン・デシャンボー。彼の出場で、ドラコン競技は、これまでにない盛り上がりを見せた。デシャンボー自身はベスト8まで進出したもののベスト4には残れず、結果は7位。この日、406ヤードを記録したが、優勝したカイル・バークシャーは422ヤードを記録し、連覇を達成。ちなみにデシャンボーは今シーズン開幕前のオフ期間中、バークシャーのもとを訪……