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【ガツーンと飛ばせツアー】後半6アンダーの池村寛世が5打差逆転。初優勝を狙った同世代対決で明暗

<ISPS HANDA ガツーンと飛ばせツアートーナメント/美浦GC(茨城)/6988Y・パー71/10月28日〜31日>

茨城県の美浦GCで行われた新規大会「ガツーンと飛ばせツアートーナメント。池村寛世が大逆転で初優勝を手にした。

PHOTO/Tadashi Anezaki

いけむら・ともよ。1995年生まれ、鹿児島県出身。166cm・72kg
●ゴルフ歴/10歳~ ●スポーツ歴/サッカー、水泳 ●得意クラブ/ドライバー

賞金ランクトップの木下稜介をはじめ、金谷拓実、星野陸也、C・キムなど上位ランカーが出場を見送るなか、大会を盛り上げたのはプロ初優勝を狙う、1995年生まれの池村寛世と植竹勇太の2人。

鹿児島出身で高校を中退し、アジアンツアーでプロになった池村は平均300ヤード近い飛距離を誇るツアー屈指の飛ばし屋。かたや北海道出身で東北福祉大の同期・比嘉一貴と切磋琢磨し、力をつけた植竹は、フェアウェイキープ率66%(5位)の曲がらない男。生まれもプレースタイルも対照的な2人の明暗がくっきりと分かれた。

2日目に首位に立ち、3日目終了時点では2位に5打差をつけた植竹。最終日、フロントナインは2バーディ、1ボギーと危なげなく首位をキープしたが、勝負どころのバックナイン、15番、16番と連続ボギーで後退。一方、2位スタートの池村は11~14番の4連続バーディで首位に並ぶと、16番、17番も連続バーディで一気に突き放した。池村は18番パー5をラウンド中に中継カメラに向かって、「突き放してやります」と意気込んだが、力が入りすぎたのか第3打が強烈なバックスピンで戻りすぎ、2パットのパー。17アンダーでホールアウト。植竹は終盤も伸ばすことができず15アンダーの2位タイでフィニッシュ。敗れた植竹は「これを経験に次に望みたい」と前を向いた。

グータッチをしているキャディは池村の恋人である坂口琴音さん。下部ツアーの優勝時も担いでいる「優勝請負人」だ

植竹は最終日伸ばせず優勝を逃す

得意というドライバーの飛距離は270.43Yで97位だが、FWキープ率は65.98%で5位。曲がらない男を襲名か!?

<ISPS HANDA ガツーンと飛ばせツアートーナメント・最終成績>

優勝池村寛世-17
2位T植竹勇太-15
2位T香妻陣一朗-15
2位T稲森佑貴-15
5位TS・ビンセント-14
5位T谷原秀人-14
7位時松隆光-13

週刊ゴルフダイジェスト2021年11月16日号より