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【“シャンク”克服】<前編>あなたはどのタイプ? まずは原因を知ることから始めよう

調子が良いときにかぎってやってくるあのイヤ~な音。スコアはもちろんのこと精神的にもやられてしまうシャンクは絶対に封じ込めておきたいところ。いったいどうすれば防げるのか。まずは自分のシャンクの「タイプ」を見極めよう。

ILLUST/Shinichi Hoshi PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/平川CC

解説/横田英治

プロアマ問わずわかりやすいレッスンが人気で、教えてきた人数は何万人にもおよぶ。横田自身が主宰し、ゴルファーが集う総合サロン「クラブハウス」を来春オープン予定

シャンクのタイプは4つある

“シャンク”と聞くだけで嫌な気分になる人も多いはず。

「多くのゴルファーはネガティブなものに捉えがちですが、実はシャンクが出るのは、そう悪いことではないんですよ。元凶は“手元の浮き”ですが、なぜ手が浮くかというと、真っすぐ打ちたいから。たとえばフェースを目標へ真っすぐ出そうとしすぎたり、ボールと自分の距離を合わせようとした結果だったり、良くも悪くも体が『反応』した結果、シャンクが起こるわけです。一方、まだ上達途上にある人は、ヘッドを感じることもできなければ、スウィングをコントロールすることもできません。だからシャンクは、ある意味で上達の兆候でもあるんです。特に手が目標に出るような人は、アイアンショットに自信があるんじゃないでしょうか」

ちなみにひとことでシャンクといっても、大まかに分けて4タイプあるそう。それぞれ直し方が違うので、まず自分がどのタイプなのか把握することが大事。シャンクが出たら、すぐに自分のスウィングをスマホ等で録画して、どのタイプにあたるのか確認しよう。

シャンクの原因は「手元の浮き」

インパクト時に手が浮き、前に出ることで、打点がヒール寄りになり、ネック付近に当たるとシャンクが出る。手元が前に出てしまうのは、大きく分けて次の4つのパターンがあるという

シャンクが出やすい4つ悪癖
あなたはどのタイプ?

タイプ1
かかと体重型シャンク

ボールに届かせようとして手が前に出る
スウィング中、極端にかかと重心だと、そのままではボールに届かないため、インパクトの瞬間に体が反応し、「届かせよう」と手が前に出る

タイプ2
ライン出し型シャンク

ラインを出そうとするあまり手が体から離れる
「目標に打ち出したい」と考えるあまり、手を目標方向へ真っすぐ動かそうとして、手が前に出る。「アイアンが上手い人ほど起こりやすい」(横田)

タイプ3
キャスト型シャンク

コックが早くほどけ、上体が起き上がる
切り返し後、早いタイミングでリストコックがほどけるタイプ。このままだと大ダフリするため、インパクトにかけ上体を起こし、手元が浮く

タイプ4
詰まり型シャンク

手の抜けるスペースがない
インパクト時、手先の調整で「当てに」いく人に多いパターン。腰の回転が止まり、インパクトにかけ右腰が前に出るため、手も前に出てしまう

>>では、どうすればシャンクは防げる?
タイプ別の解決方法はこちら

週刊ゴルフダイジェスト2021年11月2日号より