【スウィング研究】平均255Y! 勝みなみ「強い捻転と質のいい体重移動で飛ばしている」
烏山城CCで行われた日本女子オープンで、2位に6打差をつけ圧勝を飾った勝みなみ。この1年でグンと飛距離を伸ばし、平均飛距離2位につけるドライバーショットの秘密を、青木翔コーチに解説してもらった。
PHOTO/Tadashi Anezaki
解説/青木翔
三ヶ島かな、野澤真央、亀代順哉に加え、アマチュアの梶谷翼など多くのジュニアゴルファーを指導するティーチングプロ。日本女子オープンでは梶谷のバッグを担いだ
左かかとで地面をしっかり
つかんでいる
回転というよりもタイミングのいい体重移動で飛ばす印象です。ハーフウェイバックで右の股関節で体重を受け止められていて、トップでの捻転がとても強いです。
ダウンスウィングは、左足の地面に近いところから動き出しているので、捻転が強い状態が保たれています。切り返し直後、右足がほとんど動いていないのがその証拠です。
インパクトでは左足かかとが浮いていないのが最大の特徴。ココが浮くと体の動きが一瞬止まるためヘッドを急加速させられて飛ばせますが、反面、フェース面を管理しにくく方向性が悪くなります。勝選手は、左かかとで地面をつかんで蹴っているのでフェース面まで意識できているはず。それが飛距離と精度の高いストレートドローにつながっていると感じます」
勝みなみの1Wスウィング【正面】
アドレスからトップ、ダウンからフォローまで手首の角度が変わらない。手元が悪さをしないのでフェース面の管理がしやすく、ヘッドの入射角も安定する。これも強みのひとつ
勝みなみの1Wスウィング【後方】
5月に取材したトレーニング風景。「筋力だけでなく関節や各部位の使い方が向上しています。“動ける体”が好循環を生んでいます」(青木)
週刊ゴルフダイジェスト2021年10月26日号より
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- PHOTO/Hiroyuki Okazawa 2020年、飛距離が平均で10Yもアップしたという勝みなみ。そういえば最近、体がひとまわり大きくなっている気が……。これはきっと秘密があるに違いない。さっそく、トレーニング中の現場を訪れた。 勝みなみかつみなみ。1998年生まれ、鹿児島県出身。黄金世代の中心選手として活躍。昨年から本格的にトレーニングを始めた。左は熊山陽……