【ゴルフ初物語】Vol.57「2007年、日本のゴルフ場に初めてセグウェイが導入された」
電動立ち乗り2輪車「セグウェイ」が発表されたのは今から20年前の2001年12月。翌年4月には早くも米国アリゾナ州スコッツデールのゴルフリゾートに導入された。そして2007年、日本のゴルフ場でも初めてセグウェイが採用された。
新しいプレースタイルの先駆け
アメリカのゴルフ場で1人乗りカートとして認知され始めたセグウェイを日本のゴルフ場で初めて導入したのは栃木県の25那須ゴルフガーデン。ホテル「ウェルネスの森 那須」に併設された9ホールコースで、2007年4月15日から利用が開始された。オフロードモデルをベースに、芝を傷めない低圧タイヤとキャディバッグキャリアを装着したゴルフモデルは1台110万円。これを4台購入し、1台5000円のカートフィで貸し出したのだ。
普通免許所持が条件で、前もって約30分の講習を受けなければならず、講習は指導員の業務上、午後2時〜3時となるため、講習後の即日プレーはできないという不便さだったが、評判は上々。発表後は連日20件もの問い合わせがあり、さっそく隣接するホテルを予約し、前泊して講習を受け、翌日セグウェイでのプレーを楽しんだグループもいたという。
「予約が殺到しないよう、1台5000円という高めの料金設定にしたのですが、お問い合わせいただいた方にお聞きすると全然高くないとの返事でした」と当時の支配人。
08年6月には兵庫県の佐用GCでも5台導入し、関西初のセグウェイでのプレーが可能になり、18ホール以上の規模では日本初となった。スタート時間30分前に注意事項や使用方法について講習を実施。初回登録料として1000円が必要で、料金は9ホール2625円、1ラウンド5250円だった。
茨城県のアジア下館CCでは2012年11月に世界でも最大規模となる100台を導入。翌年には姉妹コースのアジア取手CC(写真)でも100台導入。現在では両コース合わせて300台以上のセグウェイを保有している
週刊ゴルフダイジェスト2021年10月12日号より
※内容を一部修正しました。