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【GMOサマンサタバサ】若林舞衣子がプレーオフ制し史上6人目のママV。前週の雪辱果たす

<GMOインターネット・レディース サマンサタバサグローバルカップ/イーグルポイントGC(茨城)/6657Y・パー72/7月16日〜18日>
PHOTO/Tadashi Anezaki

茨城県のイーグルポイントGCで行われた「GMOインターネット・レディース サマンサタバサグローバルカップ」。前週プレーオフで敗れた若林舞衣子が、2戦連続となるプレーオフを制し、4年ぶりとなる通算4勝目を手にした。

16年3月に会社員の佳和さんと結婚。19年4月に第1子の長男・龍之介くんを出産した。今大会は初日と最終日に、はじめて龍之介くんがコースへ応援に駆け付けた

先週のニッポンハムレディスクラシックでは堀琴音とのプレーオフに敗れた若林舞衣子だったが、本大会も好調のまま迎え、最終日は首位の野澤真央と1打差でスタート。野澤がトラブルでダブルボギーとした6番ホールで、若林はバーディを奪い、逆転。今大会がコースでの初応援となる長男・龍之介くん(2歳)にハーフターンで手を振る余裕を見せ、迎えた10番ホール。ツアー記録となる82ホール連続ノーボギーをバーディで達成し、野澤を引き離した。このまま13番ホールまでノーボギーを続け、連続ノーボギー記録を85ホールまで延ばしたが、追いすがる野澤が最終ホールでパーをセーブしたのに対し、若林はボギーとしプレーオフに。

プレーオフ1ホール目は両者ともにパー。迎えた2ホール目で野澤のバーディパットがカップに蹴られ、若林がバーディで勝負あり。

18年のニトリレディス出場を最後に産休へ入り、昨年のアース・モンダミンカップから復帰。母となって31試合目の優勝で、ツアー制度施行後、森口祐子、樋口久子、木村敏美、山岡明美、塩谷育代に続く6人目となる出産後Vを達成。ウイニングパット時には愛息は疲れ果てて寝ていたが、涙の“ママ優勝”を成し遂げた。

表彰式では主催者のGMOインターネットグループ熊谷正寿代表が、この大会を5年以内に賞金総額3億円の大会にすると発表した。

先週はプレーオフ3ホール目をボギーとし敗れたが、今大会は2ホール目でバーディを奪い見事勝利。6月下旬に最愛の母・久美子さんを亡くしたばかりで、インタビューでそのことを聞かれると涙を見せていた

今年発売された「TPコレクション ハイドロブラストジュノTB2トラスセンター」を5月から使う若林。先週優勝した堀琴音、アース·モンダミンで完全優勝した菊地絵理香、そして五輪代表の稲見萌寧など、女子プロで一大ブームを起こしている「三角ネック」シリーズだ

プレーオフを2ホール目では、無情にもこの日4度目となるカップに蹴られた野澤。今年18試合中11試合で予選落ちと本調子ではなかったが、近いうちに初優勝が期待される

しぶこスマイル全開も、国内復帰戦は予選落ち

3カ月の米国遠征からの国内復帰戦となった渋野日向子。連日詰めかけた1000人を超えるギャラリーの視線を一身に浴びながらのプレー。しかし、2日目に4連続ボギーを叩くなど、88位で予選落ち。帰国後2週間の自主隔離期間もあり調整不足もあったようだが「また来週。出直してきます!」とコースを後にした。今週、大東建託・いい部屋ネットレディス、次週は楽天スーパーレディースに出場し、その後、2年前の覇者として「AIG女子オープン」に向けて渡英する

<最終成績>

優勝若林舞衣子(プレーオフ)-15
2位野澤真央-15
3位イ・ミニョン-14
4位Tサイ・ペイイン-12
4位T高橋彩華-12
4位T稲見萌寧-12
7位T山下美夢有-10
7位T仲宗根澄香-10

週刊ゴルフダイジェスト2021年8月3日号より