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【ギア選びのウソホント】Vol.46 アマチュアこそ“ウェッジ4本”がオススメな理由

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

先日、国内男女ツアーでもっとも賞金額が高い大会に勝った女子プロのセッティングをみると、PWの下にウェッジが3本入っていました。PWを含めウェッジ4本というセッティングは、PGAツアーでもトレンドになっており、読者の皆さんにもぜひ参考にしていただきたいと思っています。

その理由としてはまず、アイアンセットがストロングロフト化しており、PWが45度よりも立っていることが当たり前になってきたことが挙げられます。アイアンの買い替え頻度が高くないアマチュアの方ですと、最新のアイアンを手にした場合、PWのロフトが3度ほど立つ可能性もあります。たとえば、現在のアイアンセットのPWが46度で、AWが52度のゴルファーが、冒頭の女子プロが使用するタイトリスト「T200」に替えた場合、PWは43度なので、AWとの差は9度も開くことになり、これではしっかりした距離の階段は作れません。

また、もしそこまでストロングロフトでなかったとしても、アベレージゴルファーにとってウェッジでの距離の打ち分けはなかなか難しいもの。それは軽く打つとスピンがかかりにくかったり、高さが出なかったりするので狙ったところに止めるのが難しいからです。

そういう意味でも、ウェッジを4本にしてロフトで距離を打ち分けられるようにしたほうが、今の時代には合っていると思います。

「今年のマスターズチャンピオンもウェッジはPW、52度、56度、60度の4本態勢です」

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2021年7月20日号より