【ゴルルとルール】向きを変えたら足がカート道に! 救済してもいいんだよね?
監修/小山混
PHOTO/Yasufumi Sakagami THANKS/武蔵野GC
ルールはバッチリ覚えているつもりでも、いざコースへ出ると、「あれ? こんなときどうすればいいんだっけ……」という場面に遭遇することもしばしば。今回も、ゴルルと一緒に楽しくルールを学んでいこう!
ゴルル会員番号44
水谷花那子
ゴルル会員番号47
満石奈々葉
よく晴れた気持ちの良い1日。思い切ってティーショットを放つ満石だったが、ボールは思うように飛んでくれず……。
「あら~、引っかけちゃった~」
ボールは左の林の方向へ。
セカンド地点にいくと、クラブは振れそうだが
「グリーン方向は木が邪魔で狙えなさそうね」
「仕方ない。横に出すか……あら?」
フェアウェイに出そうと向きを変えた満石。すると右足がカート道の上に。
「ラッキー! これなら救済を受けられるよね」(満石)
「いや、ダメでしょ!」(水谷)
「カート道は動かせない障害物。スタンスがかかる場合は救済を受けられるはず」と主張する満石に対し、水谷は「向きを変えればカート道に足を乗せずに打てるわけだから、救済はできない」と指摘。果たして正しいのは?
打つ方向を変えたところ、スタンスがカート道にかかった。救済は受けられる?
A. 救済を受けられる
B. 救済は受けられない
正解は……
A「救済を受けられる」
カート道路などの動かせない障害物がプレーヤーの意図するスタンス区域や意図するスウィング区域の物理的な障害となる場合、罰なしの救済を受けることができる(規則16.1)。ただし、その状況下では明らかに不合理なクラブ、スタンスやスウィングの種類、プレーの方向を選択することによってのみ、その障害が生じる場合は、救済は認められない(規則16.1a(3))。今回のケースでは、フェアウェイ方向に打とうとすることは合理的な選択のため、その選択によってスタンスがカート道路にかかった場合、救済が認められる。
週刊ゴルフダイジェスト2021年6月29日号より