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【ボクシングの動きで飛ばし屋に】<前編>中野麟太朗の300Yを生む「インパクトの一点」にパワーを全集中させるコツ

昨季ツアーデビューした中野麟太朗。300Yドライブを支えてきた1つにボクシングのトレーニングがあるという。元ボクサーと考えてきた誰にでもできる効果抜群の飛距離アップ法を教えてもらった。

PHOTO / Hiroyuki Okazawa, Yasuo Masuda, Getty Images THANKS/一力ボクシングジム

解説/ロッキー髙橋

たかはし・ひろき。トレーナー・理学療法士。1980年生まれ、埼玉県出身。小6からボクシングを始め20歳までにアマで78戦65勝。その後理学療法士の資格を取得し、多くのプロサーファーなどに治療、トレーニングを行い「ロッキーメソッド(インスタグラム@rocky_method_2023)」を確立。プロ・アマゴルファーにも頼られる存在だ

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インパクトに力をマックス集中
「“この一点”に全部を乗せることが肝心です」(髙橋弘樹)

中野麟太朗とは高1の冬に出会い、当初は主に体力アップのためのトレーニングに励んできたという“ロッキーさん”こと髙橋弘樹トレーナー。期待以上に成果が出て、次の段階として取り組むことを考えたとき、元世界チャンプで大の“ゴルフ好き”ボクサー、カネロ・アルバレスのスウィング動画を中野に見せると「僕はこういう動きがしたい」と言ったのだという。

「100億以上稼いでいるスーパースターですけど(笑)。ボクシングを取り入れたらできるようになるよと伝え、高2の冬から取り組み始めました」

そこから試行錯誤しながらともに作り上げていき、「ロッキーメソッド」ができた。今では、プロアマ問わずゴルファーに伝授し、中野はもちろん、皆に飛距離アップの効果が出ているのだという。

「目標物に対して、インパクトで一瞬にしてマックスの力を加えるための体の動かし方です。ボクシングの動きでこれをつかむことができます。ミット打ちをすると前へ前へと進んでいきますが、ゴルフのスウィングではその場でクラブを後ろに上げます。そこを加味して編み出していきました」

何よりインパクトという“この一点”にすべての“力”を乗せるイメージが大切だとロッキーさん。

「パンチってゆっくりやってはダメ。それに手だけで当てようとしても力は乗りませんし、逆に腰だけが先に行って手が遅れても力は乗らない。すべてのタイミングが合わないといけません。インパクトという“この一点”にすべての力を乗せることができれば、その先にヘッドがあっても大丈夫。あとは前傾すればゴルフのスウィングになります」

ロッキーさんはゴルフをしないが、まさに“飛ぶスウィング”の完成ではないか!

「連動性が大事。まず、クラブを握らないで自分の体を使って、どうしたらパンチが強く打てるかということがわかるようになること。あとは感覚的にゴルフクラブに落とし込む作業だと思えばいいだけです」(中野麟太朗)

「麟太朗はもう7年くらいやっていますからボクシングのパンチも打てるんですよ」(ロッキー)

元世界チャンプ カネロ・アルバレスのインパクト

中野のインパクトとそっくり !「 麟太朗は力を全部出さなくても飛びます」とロッキーさん。トレーニングだけでなくケアも行う。「僕は選手の体をできるだけ100%の状態に近づけておきたい。それで60 ~ 70%の力で上手く動けたら一番疲れません」


「動きを一緒に考えてきた。これで本当に飛びます」

ノーコックで小さなトップから鋭い振りで飛ばす中野のスウィングは、ボクシングの動きでブラッシュアップされてきた。「2人で作り上げてきたので秘密にしたかったです(笑)」(中野)

「回せばいいと思って、ひざで止めてない人が多いんです」

体を回せば飛ぶと考えている人も多いが、「大きく回すだけではダメ。右ひざを止められないと力は出ない。加速度が大事。ボクシングをしたら変われます」

「ゴルフって止まっているようでリズムのスポーツなんです」

最初はステップワークをさせることも多い。「自分の中でリズム感を持ってやることが大事。どのスポーツでもリズム感がないとまずカッコ悪いです」



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週刊ゴルフダイジェスト2026年9月22日号より