【キミこそ王子だ】Vol.379「理屈ではなく自然の中で身に付けた天才肌」
雑巾王子のキミこそ王子だ!!
雑巾王子こと武市悦宏プロが、全国の有望なジュニアゴルファーのもとを訪れ、大人ゴルファーにも役に立つゴルフのヒントを探る当連載。今回の王子候補は三重県出身、亀山市立中部中学校3年の山下蒼馬くんだ。ほぼ毎日芝の上から打ち自然と身に付いた滑らかなスウィングを武市は絶賛。アベレージゴ
ルファー向けのヒントも伝授!

今回の王子候補
山下蒼馬くん
やました・そうま ●主な戦歴/2026 中部ジュニアゴルフ選手権 12~14歳の部 優勝 ●ベストスコア/69(東名古屋CC) ●練習/平日は放課後にハーフラウンド、土日はラウンド ●トレーニング/ストレッチ程度
「棒で置いてあるボールを打つのが面白い!」
4歳のときゴルフ好きの父親からオモチャのクラブをプレゼントされ初めてスウィングしたとき、山下蒼馬くんはそんな感想を抱いたそう。
以来、サッカーや野球などには興味を持たずゴルフ一筋。今年「中部ジュニアゴルフ選手権」で優勝するまでに成長した。
得意クラブは9番アイアン。
「一番真ん中に近いクラブなので、一番練習する」とのことだ。とはいえ、蒼馬くんはあまり打ちっ放
しには行かない。放課後、お世話になっているコースでハーフラウンドをするのが日課だ。
「それは恵まれた環境だね。どんなことに気をつけながらラウンドしているの?」
「リズムとタイミングです。打ち急ぐと、クラブが振り遅れてしまうので、だいたい7~8割の力で打つことを心掛けています」 蒼馬くんの球筋は高弾道で軽いドロー。ドライバーの飛距離は260~270ヤード。
本人が意識する通り「力みなくドライバーからアプローチまですべて等速で振れているのがいい」と武市。
「まずボクが注目したのがグリップ。両手で内側に絞るみたいに握っているのが特徴だよね。そうするとフェース面が安定しクラブが下から入りにくい。つまり体の正面からクラブが外れず振り遅れてダフるミスが減る。これはダフリとかで悩んでいる人は試してみる価値あるよ。スウィングは本当にリズムが安定している。いつもコースで練習している良さが出ているね。練習場の人工芝だとダフってもヘッドが滑ってくれるけど、コースだとそうはいかない。だから、ボールをダイレクトに当てる技術が勝手に身に付くよね。理屈じゃなく実践の中でNGアクションを体感しつつ自然に覚えていったんだと思う。だから、蒼馬くんはトップからの切り返しがとても静かで、スムーズ。全てのクラブでバックスウィングとダウンスウィングのリズムが一緒だから再現性も高い! リズムは人それぞれの感じ方だから参考にするのは難しいけど、アベレージゴルファーのみなさんもバックスウィングとダウンスウィングで、クラブの通り道を同じにすることを心掛けてみるといいよ。そうすれば、おのずとリズムが安定してくるはず」
日ごろテレビはあまり見ないという蒼馬くんだが、コリン・モリカワが好きでスウィング動画はチェックし参考にしているそう。
「将来はコリン・モリカワ選手のようにいろんな試合で活躍できるプレーヤーになりたいです」と抱
負を語ってくれた。
「高校生になって徐々にトレーニングを始めたら、違った局面で魅力を見せてくれそう。そんなポテ
ンシャルを感じる選手だな」と武市は期待を寄せた。

週刊ゴルフダイジェスト2026年9月22日号より


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