【ゴルフはつづくよどこまでも】Vol.282「ショットとアプローチとの共通性」
奥田靖己「ゴルフはつづくよどこまでも」
高松志門の一番弟子として、感性を重んじるゴルフで長く活躍を続ける奥田靖己。今回もゴルフの奥深い世界へと足を踏み入れていく。
PHOTO/Tadashi Anezaki
>>前回のお話はこちら
- 高松志門の一番弟子として、感性を重んじるゴルフで長く活躍を続ける奥田靖己。今回もゴルフの奥深い世界へと足を踏み入れていく。 PHOTO/Tadashi Anezaki >>前回のお話はこちら 一緒にラウンドしているお客さんに、アプローチがちょっと怪しい人がいたので、まずパターを振ってもろてから、次にピッチングウェッジに替えて、握りから構えも打……
いつも練習場で長いクラブでロングショットばかり打っているけれど、なかなか上手ならんという人は多いです。
そういう人は100ヤード以内のアプローチの練習の量を多くすればショットもよくなる。今回はそれに関連した話をします。
今年の中日クラウンズを見ていたら、堀川未来夢くんが13番と14番ホールで続けてバンカーに入れたんですが、バンカーショットを2つともOKにつけてパーセーブしました。
まあ、特に難しい状況でもなかったんで、彼は普通に打って寄せたんやと思います。というのも彼は見るからにバンカーショットが得意そうな構えをしておるからです。
ボールからすごく遠くに、ごっつい重心を下げて構えてます。ボールから離れる人はバンカーが上手いんです。近くに立つと球を上げることが難しい。だから、スピンの利いたハイボールを打ちたければ球から離れて構えて少し手元を下げて、重心下げて、そのまま振ったら、もうそれだけで50%ぐらい成功します。あとは左足体重にするとか細かなこともありますけど。
重心を下げるいうことは、サンドウェッジの軌道を広く浅く使う準備ができてるいうことで、そうなるとフェースを開いてバウンスが使える。それが勝手にできるいうことです。
実は、堀川くんなんかは普段のショットからスタンスは広めやし、少しボールから遠いんですよ。それでバンカーに入ったときには、普段よりもさらにスタンスを広めて遠くに立ってフェースを浅く入れていく構えを作っておるいうことです。
コントロールショットが上手くて、ロングショットもウェッジ系も下から“めくる”ような打ち方がなくて入射角が常に一定。だからちょっとライの悪いところでも確実に球をとらえていきます。それが彼の持ち味ですね。ちょっと難しいゴルフ場が得意やね。そしてアプローチが上手い。彼なんかを見ていると、ショットとアプローチとの共通性がよくわかると思います。
構えとかクラブの使い方としては基本的に一緒で、ロングショットはスピードが必要、アプローチはそんなにスピードが要らないので、遠心力の出し方や感じ方で違いを出していければいいわけです。

今年の中日クラウンズで優勝した堀川未来夢。「見るからに、バンカーショットが得意そうな構えをしとるでしょう」

奥田靖己
おくだせいき。1960年、大阪生まれ。93年日本オープンなど6勝。シニアで2勝。ゴルフの侘び寂び、温故知新を追求する
週刊ゴルフダイジェスト2026年7月21日号より


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