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【教えて! なっち先生】Vol.64 ショートパットに効果が高い「アームロック」と「クローグリップ」

パターグリップのなかでも変則的といわれる「アームロック」と「クローグリップ」の効果について、ゴルフイラストレッスンでお馴染みのプロゴルファー・大谷奈千代に、イラストを交えて詳しく解説してもらおう!

変則的なパターの握り方、アームロックとクローグリップのメリットを解説!

>>前回のお話はこちら


Lesson 64
ショートパットがうまくなるグリップの握り方


パッティングは順手で握るのが一般的ですが、最近は自分に合った握り方をしている選手が多くなってきました。

ここ数年の間でよく見かけるようになったのが、アームロックやクローグリップです。握り方に特徴があるので、ご覧になったことがある方も多いはず。そんな変則グリップの効果について、ゴルフイラストレッスンで解説していきましょう!

握り方はさまざまでも、その工夫の目的はただ一つ! それは『手首を使わない』ことです。

まず始めに、やさしいといわれるパターの構え方は、胸にグリップをつけたままストロークする長尺や中尺パターのアンカリングといわれていました(下のイラストA左)。

アンカリング規制によって採用され始めたのがアームロック。手の動きを抑えてストロークができる

アンカリングは、パターの一部を体の特定の場所(胸など)に当て、それを支点にしてストロークするので、手ではなく、体幹(胸椎)を使ってストロークできますが、2016年のルール改正で禁止になりました。

アンカリングが規制されたことで、採用され始めたのがアームロック式パッティングスタイルです(上のイラスト右)。アームロックは、ブライソン・デシャンボーなどの選手が採用しています。

順手で握ると、右肩が下がって、インサイドにヘッドが上がりやすい。また、右手首も使いやすくなる

アームロック式は
腕とパターが一体化する

アームロックは、左腕をスッと伸ばし、グリップエンドを左ひじの下や前腕の内側に付けて、腕とパターを一体化させて構えることで、手の動きを抑える効果があります。

アームロック式は、パターを握っている手を胴体の一部に固定しているわけではないので違反にはなりません。ひじを伸ばすメリットは、腕を伸ばしているほうが腕と体の運動量を合わせやすくなることにあります。

さらに、右手の使い過ぎを抑える効果があるのが、クローグリップです。

細かいことですが、順手で握ると右肩が下がるので、インサイドに上がりやすくなったり、始動で右手首を使いやすくなってしまいます。こういったことから、プッシュアウトのミスが多かったり、ヘッドをインサイドに引いてしまう方にお勧めのグリップです。

下のイラストのように、右手の甲をターゲット方向と平行にして構え、親指と人さし指でグリップを挟むように握り、そのままストロークします。

グローグリップは、左手は一般的なグリップのように握り、右手は親指と人さし指でグリップを挟むように握る。右手の動きを抑える効果があり、シャフトに沿って右手首を真っすぐ構えるためインサイドに上がりにくい

ポイントは手首の角度の固定です。シャフトに沿って右手首を真っすぐ構えるので、インサイドにクラブを上げにくくする効果があります。

アームロックとクローグリップを組み合わせて構える選手もいます。どちらも手首を使えない構え方なので、手首を使ってストロークする方は、ヘッドではなく、肩を上下させるように動かすショルダーストロークが必要になります。

アームロックもクローグリップも慣れが必要ですが、ショートパットでとくに効果を感じやすい(真っすぐ転がりやすい)ので、興味のある方はぜひお試しください!

大谷奈千代

1984年、神戸市出身。JLPGAトーナメントプロ&ティーチングA級。関西を中心にレッスン活動を行う

週刊ゴルフダイジェスト2026年7月14日号より