最下点はボールの先! 砂ごと飛ばす”欧州流”体の回転と左つま先マン開きの効果【FWバンカー攻略】<後編>
週刊ゴルフダイジェスト
思い起こせば1年前。 関西オープンで初優勝を飾り、その勢いのまま賞金王にまで上り詰めた金子駆大。 その初優勝を手繰り寄せたのが、最終ホールのフェアウェイバンカーからのスーパーショットだった。 そんな金子の主戦場はDPワールドツアー。 そこでもある選手からバンカーショットを教わったそう。 欧州仕込みのテクニックを教えてもらった!
PHOTO/ARAKISHIN THANKS/東名古屋カントリークラブ


解説/金子駆大
2002年生まれ23歳。愛知県出身。昨年賞金王に輝き、今季はDPワールドツアー「オーストリアアルペンオープン」で、同ツアー日本人史上7人目の優勝を飾った
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- 思い起こせば1年前。 関西オープンで初優勝を飾り、その勢いのまま賞金王にまで上り詰めた金子駆大。 その初優勝を手繰り寄せたのが、最終ホールのフェアウェイバンカーからのスーパーショットだった。 そんな金子の主戦場はDPワールドツアー。 そこでもある選手からバンカーショットを教わったそう。 欧州仕込みのテクニックを教えてもらった! PHOTO/ARAKISHIN THANKS/……
大きめの番手を
選ぶ必要はない
GD ボールだけキレイに打つのではないということですが、砂も打つのでしょうか。
金子 ボールの目標方向側の砂を取るつもりで振るのがいいと思います。
GD だからヘッドを上から入れるのですね。
金子 その通りです。フェアウェイバンカーであってもフェアウェイから打つのと同じでインパクトはハンドファーストにしてボールをとらえます。そのために体の重心もダウンスウィングで左サイドにシフトさせます。ダフりたくないからボールをクリーンに打ちたくなる気持ちはわかりますが、それをやろうとするとコックがほどけて逆にダフりやすくなるんです。
GD ダウンスウィングで体の重心を左へ移動するのは、上から打ち込みやすくするためでしょうか。
金子 間違いではありませんが、細かいことを言うと、コックをほどかずロフトを立てながらインパクトしたいからです。そうすることで、バンカーだからといって大きめの番手を持つ必要はなくなります。一番避けたいのは、大きめの番手を持ってインパクトで緩めてしまうことです。 そのために、ヘッドの最下点はボールの先に設定する必要があり、そういうイメージで振り抜くことが大切なんです。
【最下点のイメージ】
最下点の意識をボールよりも左側にセット
軌道の最下点をボールにセットしているとコックがほどけて手前をダフりやすくなる。 最下点をボールの先にセットしてボールの先の砂を取るイメージで振る。

【ダウンスウィングPoint①】
重心移動

胸の中心を少しだけ左にスライドさせるだけでいい
上からヘッドを入れてハンドファーストインパクトを迎えるためには、左サイドへのウェイトシフトが必要。 意識しすぎると突っ込む恐れがあるので、胸の中心を1センチ左にずらすだけでいい
【ダウンスウィングのPoint②】
インパクトイメージ

ロフトは立てながら当ててハンドファーストがマスト
ダフリを恐れると体重が右足に残ってさらうようなスウィングになりがちだが、それだと余計にダフりやすく上手くヒットしても飛ばせない。
最後まで体の回転を止めない
金子 実はフェアウェイバンカーの打ち方をDPワールドツアーに出場しているスペイン人のラファ・カブレラ・ベロというベテラン選手に教わったことがあるんですよ。その教えはとにかく胸を回せということでした。
GD 体の回転を止めるなということですか。
金子 そうです。 ボールを打った後にヘッドは砂の中に潜っていきますが、そこから砂ごと引っ張り出す感覚で体を回し切るように教えてもらいました。
GD どうしてそのように体を回転させる必要があるのですか。
金子 フォローまでヘッドを減速させないという意味があります。要はライや足場が悪い時ほど振り切ったほうがいいということです。あと、よくフェアウェイバンカーはベタ足で打ったほうがいいと言われますが、実はそうではなくて、足はしっかり使うべきなんです。ベタ足だとすくい打ちになりやすいですからダフることがあります。 なので彼も言うように、胸を回し体全体を使う意識を持って打つのが正解なのです。
【フォローのイメージ】
胸を回し切ってヘッドを走らせる
胸を止めると体の回転が止まって手打ちになってしまうので、胸を回した後にクラブがついてくるイメージで振り切る。 胸を回し続けることで止まる箇所がないのでヘッドが加速する

【フォローのポイント】腕の動き
胸を回し切ってヘッドを走らせる

フェースの開閉を積極的に使うと距離感が安定しないので、フェース面の開閉は極力抑えるイメージで、体の回転と同調するようにしてボールを押し込むように振る
通常より1センチ左足つま先を開く
金子 胸を回す意識ができない人は、アドレスのとき左足のつま先を開いておくと体が回転しやすく、フォローで胸をしっかり回すことができます。
GD 体の向きは変えなくてもいいでしょうか。
金子 胸や腰のラインはターゲットに対してスクエアで構いません。左足つま先だけを開いておくことで体の回転がスムーズになるので、どうしてもダフってしまったりクリーンヒットしても思うように距離が出ないという人は、通常より1センチほどでいいので左足つま先を開いたアドレスで打ってみることをおすすめします。即効性があるのでぜひ試してみてください。
【応急処置のポイント①】
つま先の向き

フェアウェイバンカーは、ボールに当てたい気持ちが強くなるので手先の動きが強くなりがち。 そういう人は左足つま先を開いて構えることで、体が回転しやすくなるのでダフリなどのミスを防ぎやすくなる
【応急処置のポイント②】
胸を回すことが大事なので
初めは振り遅れてもOK

インパクトで体が開いてもいいので、フォローで胸をターゲット方向に向けることだけを意識して振り切ろう。 野球のバッティングでいう流し打ちのような感じで怖がらずに体を回し切るのがポイント
週刊ゴルフダイジェスト2026年7月14日号より


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