【キミこそ王子だ】Vol.374「一球入魂で集中力高く練習に励む女子高生」
雑巾王子のキミこそ王子だ!!
雑巾王子こと武市悦宏プロが、全国の有望なジュニアゴルファーのもとを訪れ、大人ゴルファーにも役に立つゴルフのヒントを探る当連載。今回の王女候補は東京都出身、埼玉栄高等学校1年の境美玲さんだ。今春に行われた『全国中学校ゴルフ選手権』で2位になった逸材。美玲さんのつかまったフェードを打つコツを武市が解説する。

今回の王女候補
境美玲さん
さかい・みれい ●主な戦歴/2026 全国中学校ゴルフ選手権大会 2位 ●ベストスコア/69(東名CC) ●練習平均1.5時間100球~150球 ●トレーニング/体幹トレーニング中心
境美玲ちゃんは小学校1年のとき、父親と一緒に練習場に行き初めてクラブを振った。
「ボールに当たらなかったけどクラブを振る感じが楽しかったです」
「その感覚、大事だよ」
笑顔で語る美玲ちゃんにつられて武市も笑顔に。体を動かすことが好きで、小さい頃はゴルフのほかに水泳やチアダンスをやっていたそうだ。柔軟性や体力づくりには役に立ったが「やっぱりゴルフが好き」ということで、プロゴルファーを目指すことを決意してゴルフ強豪校である埼玉栄高校にこの春入学。都内の自宅から毎日1時間半かけて通っている。
「往復3時間は大変だね」
「はい。通信制高校も考えましたが、やはり人との交流も大事にしたいと思い栄にしました」
得意クラブはドライバー。持ち球はフェードで飛距離は230~240ヤードだ。
「つかまったいいフェードだね」と目を細める武市。
「最初はドローでしたがプロを目指すにはフェードがいいと思い変えました」
「どんなイメージで振っているの?」
「ダウンスウィングから右足で地面を蹴りながら、右手のひらで上からボールをとらえるイメージで
す」
「上から叩くとドローしにくいからね。でも、それだけでは、美玲ちゃんのようなつかまったフェードにはならない。まずゴルフで一番大事なのは、ボールをつかまえること。そして、ヘッドの入れ方とフェースの当て方によって球筋が変わる。インサイドからクラブを下ろしてボールを包み込むようにしてつかまえるとドローになりやすい。ちなみにボクはこっちのタイプだね。対して上から押し込みながらボールをとらえるとフェードになりやすい。美玲ちゃんはこっちのタイプ。どっちがいいとか悪いとかはない。ただ、前者はスウィング中にフェース面を少しコントロールしなければいけないから、やや難易度が上がるし、曲がるリスクも少しあるかもしれない。クラブにはロフト角があるから、そのまま押し込むように打てば自然にボールがフェースを伝っていく。ちなみに、美玲ちゃんがアドレスのときにボールをフェースの若干トウ寄りにセットしているのは、少しボールをつかまえつつフェードを打ちたいと思っているのかもね」
通学時間が長いので他のゴルフ部員より練習時間は少ない。それでも、調子を維持できているのは、「一球に対する集中した練習で積み上げた再現性の高いスウィング」と武市は言う。
ちなみに美玲ちゃんの趣味はアイドルの推し活。
「目黒蓮くんと韓国のガールズグループが好きです」
「ゴルフでも押して、アイドルも推し好きだね(笑)」
将来の夢は、もちろん海外でプレーすること。
「プロになったら、ボクも美玲ちゃん推すよー。それまで押しも、推しもがんばってね!」と応援する武市であった。

週刊ゴルフダイジェスト2026年7月7日号より


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