【キミこそ王子だ】Vol.372「青森を盛り上げたいと夢を語る雪国チャンプ」
雑巾王子のキミこそ王子だ!!
雑巾王子こと武市悦宏プロが、全国の有望なジュニアゴルファーのもとを訪れ、大人ゴルファーにも役に立つゴルフのヒントを探る当連載。今回の王女候補は青森県出身、八戸市立根城中学校3年の工藤夏姫さんだ。得意なドライバーを武器に全国大会で活躍する工藤夏姫さん。その極意を武市が解説する。

今回の王女候補
工藤夏姫さん
くどう・なつき ●主な戦歴/2025 東北ジュニアゴルフ選手権 12~14歳の部 優勝 ●ベストスコア/67(ザ・ハイツGC サンディエゴ) ●練習/1日100球~150球 ●トレーニング/スクワットやストレッチなど
昨年度「東北ジュニアゴルフ選手権」で優勝した工藤夏姫さん。5歳のときにゴルフをやっている両親を見て楽しそう! と思い興味を持ったそう。初めはオモチャのクラブとボールで遊んでいたが、女子トーナメントの試合を観戦した際、イ・ボミ選手の姿に心をつかまれ感動し、本格的にやることを決意。そこから青森県八戸市の柳本泰成プロに基礎を教わり、全国レベルで活躍する成長を遂げる。
「めちゃくちゃ力強いね!」
スウィングを見た武市は驚く。得意なドライバーの飛距離は230~240ヤードと中学女子選手
ではトップクラスだ。
「アドレスが目標に対してスクエアでとってもいいね。スウィングも無駄な動きがなくキレイ。自分自身で気をつけている点はある?」
「オーバースウィングにならないようにしたいので、バックスウィングで体重が右足に乗り過ぎないように気をつけています」
「なるほどね。夏姫ちゃんのスウィングはアベレージゴルファーの参考になるよね。手打ちを防ぐためによく『体重移動が重要』とか『肩を回せ』って言われるよね。でも、そればかり意識するとオーバースウィングになって間伸びしたスウィングになってしまうことも。結果、ミート率も下がるしね。夏姫ちゃんのスウィングがなぜ力強いかっていうと、それがないから。バックスウィングの体重移動が大げさではなくトップも抑え気味。その代わりトップからインパクトまでの時間が短くフォローも大きい。アベレージゴルファーは右サイドに意識が引っ張られがちだけど、夏姫ちゃんは左サイドの意識が強いのが特徴だね。トップからインパクトも腰の回転力を利用して速度を上げている点がスバらしい」
「ありがとうございます。コーチからも左サイド主導で大きな弧を描くように振れと言われています」
「大きく動くことが力強さを生むのではなく、夏姫ちゃんのようにコンパクトに素早く振るほうがミート率も高まるしさらに力強さを感じる。ただオーバースウィングってなかなか意識だけでは変えられないのが現実。そこで、ボクからひとつアドバイスを! バックスウィングの際、左ひざを外側(飛球線方向)に向けてみて。そうすると、体重が右に乗りづらくなり、オーバースウィングが一撃で改善するよ」
夏姫さんの住む青森県は、ご存じの通り冬が長く厳しい。ゴルフ場の数も他県に比べて多くはない。そのハンディを乗り越える策として、父親が栃木県に別宅を設け、都合がつく限り、そこで練習ラウンドを重ねているそうだ。
「父親と料理を作ったりして、合宿みたいで楽しいです。得意料理はピーマンの肉詰めです(笑)」
将来は世界で活躍するプロになり「青森・八戸市をみんなに知ってもらいたいです」と夏姫さん。
「素敵な夢だね。これからも見守っているよ~」と笑顔で励ましを送る武市であった。

週刊ゴルフダイジェスト2026年6月9日号より


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