【全米プロ】366Yドライブも! 世界ランク115位のミケルソンが圧巻V。50歳11カ月はメジャー史上最年長
<全米プロゴルフ選手権最終日/キアワアイランドGRオーシャンC/7876Y・パー72>
米屈指の難コース、キアワアイランドゴルフリゾート・オーシャンコースで行われた全米プロゴルフ選手権。制したのは、50歳のフィル・ミケルソン。2年ぶりの優勝をメジャーの舞台で飾った。
ウイニングショットは9番アイアン。176Y。1万人のギャラリーが取り囲むなか、ピンハイにピタリ。メジャー史上最年長優勝を決定づけた。
単独首位スタートとはいえ、1打差の2位につけるのは通算8勝のうちメジャー4勝という“メジャー男”ブルックス・ケプカ。
1番ホールをボギーとしたミケルソンに対し、ケプカはバーディを奪い、早くも首位が交替した。
それでも百戦錬磨の50歳は慌てない。2番でバーディを奪い返すと、今度はケプカがダブルボギー。前半は一進一退の手に汗握る展開に。
スコアタイで迎えた7番ホール、前のホールをボギーとしたミケルソンがバーディを奪うと、前のホールでバーディだったケプカがボギー。ここでスコアは2打差に。
そして11番パー4でミケルソンがバーディを奪うと、ケプカはここでもパーを逃し、4打差に。
難ホールが続く終盤で周囲もスコアを伸ばすことができないなか、ミケルソンは冴えわたるショートゲームでスコアの落ちを最小限に留め、首位をがっちりキープ。
16番、608Yのパー5で放った366Yドライブは、ブライソン・デシャンボーを上回るこの日の最長不倒。セカンドをグリーン奥に外すも、そこからのスーパーアプローチで5つ目のバーディを奪い、勝利を大きく引き寄せた。
最後は大ギャラリーがグリーンを取り囲むなか、ウイニングパットをタップイン。
今年の3月には、27年間守り続けてきた世界ランクトップ100の座から陥落し、レギュラーツアーの勝利はもはや難しいかと思われた矢先、2年ぶりとなる優勝を、メジャーという最高峰の舞台で飾ってみせた。
50歳でもまだまだやれる。世の中年ゴルファーに大いに勇気を与える、アメリカンヒーローの圧巻の4日間だった。
<全米プロゴルフ選手権 最終成績>
1位 フィル・ミケルソン -6
2位T ルイ・ウエストハイゼン -4
2位T ブルックス・ケプカ -4
4位T パドレイグ・ハリントン -2
4位T シェーン・ローリー -2
4位T ハリー・ヒッグス -2
4位T ポール・ケーシー -2
—————————————
23位T 松山英樹 +1
関連記事はこちら