森守洋「レッスンは受けるな」Vol.16 クラブを引っ張ることができる強さで握ることが大事
森守洋「レッスンは受けるな」
堀琴音、柏原明日架、香妻陣一朗ら多くのプロを指導する森守洋が、自身が行きついたゴルフスウィングの本質を語り尽くす。
PHOTO/ARAKISHIN
>>前回のお話はこちら
- 堀琴音、柏原明日架、香妻陣一朗ら多くのプロを指導する森守洋が、自身が行きついたゴルフスウィングの本質を語り尽くす。 PHOTO/ARAKISHIN >>前回のお話はこちら File.15オンプレーン “グリップを牛耳る”人は思い通りに振り下ろしにくい!? 今回はグリップについて話したいと思います。グリップは……
File.16
グリップの強弱
クラブを引っ張ることが
できる強さで握ることが大事
前回、「グリップは牛耳るな」という表現を使って、スウィングには“引っ張る”という、たった1つのルールしかないということについてお話ししました。
今回はグリップの“強さ”に関して話させていただきます。前回の話の中で牛耳るとは簡単に言えば力みだと説明しましたが、実はグリップを握る強弱に関してはスウィングの良し悪しに関係ありません。
要は引っ張れているかどうかが重要で、牛耳るように握ることで引っ張れなくなるゴルファーが多いということです。 長年ツアー選手を調査してきましたが、「どれくらいの強さで握っていますか?」の質問にイコールは存在しませんでした。
それどころか、なんと平均値も出ないくらい千差万別でした。 めちゃくちゃ強く握っている人もいれば、まったく握っていない人もいて、本当に人それぞれでした。
なかでも堀琴音選手は、文字で表現するのは難しいですが本当にグリップに触れるだけの感覚で、それ以上強く握ったことがないと言います。対照的に香妻陣一朗選手は、かなり強く握るタイプですがとにかくクラブを引っ張り続けているので、スウィング的に何の問題もありません。
これは余談ではありますが、強く握って引っ張れている選手のほうが総じて飛ぶ傾向はあります。というのも握力が強いとスピードを出すことができるからです。
だからレッスンにおいては、お客様の中には「私、どうしてもグリップを強く握ってしまうんです」と悩まれている人もいますが、僕はいつも必ず「そのままでいいですよ」と言うようにしています。
確かにアマチュアゴルファーの多くは強く握りすぎている傾向があり、クラブを押さえ込むように握っているからクラブを引っ張ろうとしても引っ張ることができないことがあります。そういうお客様には遊びでグリップをつまんだ状態で振ってもらうようにしています。
すると「こんなに振り抜けたのは初めて!」とほとんどの方がおっしゃいますが、ただ牛耳っていることで自分自身でクラブを引っ張れなくしているだけなんですけどね。グリップのことを掘り下げるとまだまだ話が出てきますが、クラブを引っ張るということに関しては、実は握り方も関係ありません。
僕は陳清波先生のところで習っていたのでウィークグリップでやっていましたが、実際フックグリップで世界ナンバーワンになる選手もいますし、握り方なんてインターロッキングでもオーバーラッピングでもテンフィンガーでもクロスハンドでもなんだっていいんです。
原理原則で言えばグリップは原則ではないわけです。グリップに関しては引っ張る動きということだけが唯一守らなければならないことです。繰り返しになりますが、クラブを引っ張れるかどうかにグリップの強弱は関係ないし、もっと言えば力も必要ありません。
引っ張る動作に関しては力なんて必要ないからです。ヘッドスピードを出すには筋力も必要にはなりますが、クラブを振ることに関しては引っ張るだけなのです。 そのほかのアドレスやトップ、グリップの握り方なんかどうだっていいんです。
どんな握り方でも脱力できていればいいのです


解説/森守洋
もり・もりひろ。1977年生まれ。静岡県出身。堀琴音、柏原明日架、香妻陣一朗ら多くのツアープロを指導。原理原則を謳い文句にゴルフスウィングの核心に迫る
週刊ゴルフダイジェスト2026年6月2日号より


レッスン
ギア
プロ・トーナメント
コース・プレー
書籍・コミック




















